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高校1年生 (4)*
静かに脱衣所に入り静かに衣服を脱ぐ。若干聞こえてしまう足音がシャワーの音にかき消されて助かった。
大きく息を吸い、ドアを勢いよく開けた。
「はーるか!!やっぱ一緒に入ろうぜー!!」
「うわあああ!?え!?何してんの!?なんで脱いで……」
「一緒に入ろうかと思って」
「やっぱり企んでたじゃないか!嘘つきめ!」
青花は秘部を隠すように目の前のタオルを太ももにかけた。
颯太は人差し指を立て、チッチッチと言いながら左右に振る。
「思いついたのはさっきで青花が風呂に入ってからだから、聞かれた時は何も企んでなかったぞ」
はあ、と大きな溜め息が聞こえる。
体を洗ったかを聞くとまだ洗っていないというので絶好の機会と踏んだ。
「青花くん!背中を洗ってあげましょう!」
「え、ちょ……」
「これだな?」と青花のボディタオルにボディソープを乗せ泡立てる。
泡で優しく撫でるように背中を洗う。背中を洗い終わった時、あとは自分でやる、と言ってきたため、タオルを取られる前に腕を前に滑らせ、嫌がられながらも腹や胸も洗った。脇や肩、腕と滑らせ、上半身を洗い終わる頃には青花の抵抗も止んでいた。
「ほんと……なんなの……疲れたんだけど……」
軽く息の上がった青花は洗っていると分かるが無駄な肉がない。それどころかしっかり筋肉がついている訳でもないため、少々心配になった。
「青花お前、飯ちゃんと食ってる?細すぎるぞ?」
「おかしいなぁ。ちゃんと食べてるんだけど……って、まだ洗うの!?」
青花の答えを聞きながら俺はボディタオルを持った手を右太腿に乗せていた。足の付け根から膝を1ストロークで、外側から内側へ徐々に滑らせ洗っていく。
内側の足の付け根に近付いた時、耳元で「んっ……」と小さな声が漏れたことに気付く。
視線を運ぶと青花は頬を赤く染め、パッと口元を隠し、顔を左へ勢いよく向けた。
股関節に沿ってクルクルと洗うと青花の肩は小刻みに揺れた。
――反応してる……?
このまま秘境に触れてもいいが、単にそれではつまらない。洗っていない右足の膝下へ移すと「なんで?」と言わんばかりに青花はこちらへ視線を向けた。
――なんでそんな顔するんだよ。
その視線を無視し、洗い終わると左の膝下を洗い、いよいよ太ももに入った時、青花の肩はこれまで以上に大きく跳ねた。ゆっくり焦らすように徐々に上っていく。
既に隠しきれないほど吐息が漏れ、その手は口元を抑えるのに必死だった。
太腿を洗い終わり、止まらずに手を滑らすと、青花のそれはしっかりと硬さを持ち、主張していた。
そのまま根元から先端へゆっくり触ると声の混じった濃い吐息が漏れる。
ボディタオルの泡を手に乗せ、柔らかく包み込むように今度は直接手で触っていく。
「え!?直接……待っ……」
「待たない」
先端を手のひらで擦ったり竿をしっかり握り捻じるようにしたりと止めどなく刺激を与えていると、青花は急に足を閉じた。
「青花?」
顔を覗き込むと、フーッ、フーッと荒い息で顔を赤く染め上げ震えていた。
「……だめっ……」
絞り出した声があまりにエロくて、俺の方が理性を保つのに必死だ。
「なんでダメなの?」
「だって……何か出そ……う……」
瞬間、俺は理性を手放した。可愛い、可愛い可愛い可愛い。もっと良くしたらどんな顔をする?もっと気持ちよくさせたい。もっと、もっと。……イかせたい。
「……足、開いて」
「待っ……あぁ!…んふ…んんっ……んあ!!だめっだめ!いっちゃう…いっちゃうから止め……っ!!」
ビクンッと青花の肩が跳ね、熱を吐き出した。
「うわ…すっごい濃い……。青花、お前いつから……青花?」
息が上がり、目の前で手を振っても反応がない。肩に手を置くとフラっと体を預けてきた。
「青花?大丈夫か?」
もう一度声をかけてようやくとろんとした目で颯太を見た。
「あ、……そうた…はぁ……あ?え、待って今何…」
徐々に正気に戻ったのか、じわじわ目を開き慌て始め、急に動いたせいで青花は颯太を突き飛ばしてしまい、狭い浴室内だったため颯太は背中を湯船に強打してしまった。
「っつ!」
「わ!颯太!ごめ…」
「大丈夫!大丈夫だから!俺もその……悪かった」
焦ってそのまま浴室を出ようとした青花を引き止め椅子に座らせる。
「…とりあえず泡流して、…出したわけだし、もっかい洗った方がいいだろう」
「……そっか」
大人しく青花は椅子に座り直し、颯太は青花の体の泡をシャワーで流した。その後青花は自身をもう一度洗い、浴室を出た。
「……はぁぁ。やっちまったなぁ…」
ぼそっと呟き颯太はシャワーを浴びた。
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