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第3話(14)
必然的に隼翔さんに腰を突きだしたような体勢になる。
デニムと下着が下ろされた。
「ああ、ここはこんなになっているのか……」
後ろの孔に、月夜じゃない骨張った指が挿し込まれた。
「やぁぁぁああああ!!」
月夜、月夜、月夜…………。
内壁を擦られ、そのまま襞を広げるようにして抽挿を繰り返す。
この行為を気に入っていると言わんばかりにいやらしい水音が立つ。
その音は簡単に俺を陥れる。
「んっ、あっ、っひぅ……」
俺の内壁を弄る隼翔さんの指が一本から二本に増える。
すると中にある一点に触れたんだ。
その途端、俺の身体がけいれんを起こす。
俺の一物はすっかり勃ち上がっていて、蜜を零している。
まるで、早く貫いてくださいって言わんばかりだ。
……こんなの、いやだ。
俺はいつだってどこだって、月夜しか抱かれたくない。
月夜じゃなきゃ、ダメなんだ。
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