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第4話(6)
俺は、ぱちくりと瞬きして月夜を見ると、彼はにっこり微笑んだ。
月夜の人生にとって、門下生は必要だ。
それなのに、まったく悪いと思っていない。
俺の身体から、さあっと音を立てて、血の気が引いていく。
「月夜!!」
俺は月夜を睨 んだ。
だって、全然悪気がなさそうにしているんだ。
門下生をほっぽり出すなんて次期当主のすることじゃない。
「俺は逃げないから、早く戻れ!!」
「亜瑠兎?」
俺のせいで月夜の人生がグチャグチャになるなんて、そんなのはイヤだ。
「嘉門さんのとこに早く戻れ!!」
俺は慌てて、月夜の胸板をグイグイと押す。
「終わった後、君を愛させてくれる?」
そうしたら、月夜は眉毛をハの字にして首を傾げてきた。
……うっ。
それは……つまり…………?
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