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第7話(6)
尚も引き下がらない記者は月夜の機嫌を取ろうとしているのか、はたまたとてもお節介焼きなのか。
「……っふ」
そんなのいいから早くここからいなくなって!
声が、漏れてしまいそうだ。
心の底から願っていると、月夜の手は俺の陰茎を弄りはじめる。
「そうだね、亜瑠兎、何か欲しいものはある?」
月夜はにっこりと微笑み、俺に訊ねる。
だけど俺は声を出せない。
そんなことをしようものなら嬌声が口からすべり出るのは必然だ。
くっそ、月夜は絶対この状況を楽しんでやがる!
少しでも月夜に抵抗したくて無言で睨み返す。
そうしたら――。
「亜瑠兎、頬を赤らめて涙目で睨んでも無駄だよ。それは逆効果。俺を煽ってどうするの」
ぼそっとそう言って、月夜は俺の鈴口に指を滑らせ、指の腹で亀頭を撫でる。
強くもなく、弱くもない絶妙な力加減で俺を責める。
「っひ、ぅ」
絶対に俺は煽ってない!
煽ってないのに、ああ……どうしよう。
月夜が指を走らせるたび、陰茎からは水音が弾き出される。
先走りが流れはじめていた。
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