89 / 103

第9話

 ◆1111。◆ 「亜瑠兎、ポッキーゲームしようか」  今日は土曜日。月夜と俺は二人揃ってリビングにあるソファーに座り、休日の午後を楽しんでいると、月夜は突然何を思い立ったのか、長方形の箱から袋を取り出し、そのうちの一本を手に取った。 「はあ? いきなり何言い出すっ……っておい、なにやって!!」  びっくりしたのは、うつ伏せにされたからだ。ズボンごと下着をずらされた。  尻孔に細い何かが入ってくる。違和感。  これってまさか……。  嫌な予感が胸を掠めて背後にいる月夜を見れば、 「何って、亜瑠兎の可愛いココを使ってポッキーゲームをするんだよ」  ニコニコ毒気のない笑みを浮かべている。  だけどさ、やってることはえげつない。 「まっ、つきっ、っひあっ!」  尻孔の方から乾いた音がする。  ああ、これってやっぱり。そういうことだよな。  俺、ポッキーを尻孔に咥えさせられてるんだ。 「そうそう、しっかり咥えていてね」  月夜の手が俺の一物をやわやわと扱く。  同時に俺の尻孔に月夜の唇の感触がした。  チュッ。  そこからリップ音が聞こえる。 「ひゃあんっ!」  ああ、ダメだ。  一物を扱かれて尻にキスされて、感じてしまう。  ビクビクと腰が震えた。   「ああ、大変だ。亜瑠兎の中が熱くてチョコレートが溶けてきてるね」  ……プツン。  月夜の舌が尻孔に侵入してきた。  ちうううっ。 「っひ、あんっ!」  吸うなよっ!! 「っひ、あっ! も、月夜の鬼畜っ!! ばかあああっ!」  その日、俺は真っ昼間から散々鳴かされてしまったのは言うまでもない。  **END**

ともだちにシェアしよう!