20 / 87

第18話(スティーブ)

シカゴに着くと議員と同じホテルの1室へ、エージェント•ベルとエージェント•クーパーの3人で入る。 部屋は議員が宿泊するデラックススイートの真下だ。 必要な物は、パソコン、通信機、そして武器。 「今日の任務は殺しじゃない。銃の使用はコレだけだ」 エージェント•ベルから渡された銃はWIAが新開発したハンドガンタイプの銃を改造した麻酔銃だった。 スティーブは銃を受け取ると腰のバックルへしまった。 パーティー開始まであと数時間ある。 ベルとクーパーはホテル内のチェック。 スティーブはナディール議員の詳しいプロフィールや経歴を確認する。 今日の僕は〈ティム•マッケンジー〉という偽名で潜入。経歴はシカゴに実在するベンチャー企業MCUテクノロジーのマーケティング戦略部の部長。 設定では31歳独身。 本当の僕は24歳なんだけど。(そんなに老けて見えるのか今少し心配している、、、) MCUの名刺や社員証も、パーティーへの招待状も全て偽造され準備は万端。 最後の仕上げはドレスアップ。 後はパーティーへ参加する為のフォーマルスーツに着替えるだけだ。

ともだちにシェアしよう!