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第66話(スティーブ)
救出チームともう3時間以上も海を捜査している。
海上のボートと上空のヘリ、両方で捜索してもマイクは見当たらない。
僕はWIAボートに乗り込み、何度もポイントを変えては海に飛び込んだ。
「マイク、どこなんだ!」
「エージェント•ワイルド、ボートへ戻って下さい。今日は海水温が低過ぎる。あなたが低体温症になります!」
エージェントの1人が叫ぶ。
「大丈夫だ」
マイクがまだ海の中に居るなら、状況はもっと厳しいはずだ。
マイクを失う恐怖に息が苦しくなる。
その時、耳に付けている通信機が鳴った。
「エージェント•ワイルド!ガルシアです!今、マイクの通信機の電源が入ったの!位置は船から南にあるモーテルよ!位置情報を送るからすぐ向かって!」
「ありがとうガルシア!」
マイクはモーテルに?
無事、救出されたのか?
とにかく、手掛かりだ。
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