「僕の決意表明だと思って聞いて欲しい」 驚いた顔のマイクに、跪いた。 「マイク、君を愛してる。僕はWIAのエージェントだしこれから先も君を不安にさせるかもしれない。 危険な目に合わせてしまうかもしれない。 けど、この先の長い人生、僕は君以外は考えられない」 ブライアンの事や預言者の言葉に煽られた訳じゃない。 僕はもう何ヶ月も前からこの指輪を準備していたのだから。 「僕と家族になって欲しい」 僕は実験室で生まれた時から天涯孤独だ。 ルビーは大切に育ててくれたけど、自分の生い立ちを聞いてからはハッキリと分かっていた。 いつも感じていたこの気持ちは孤独。 いつも僕は孤独で、自分の魂の在処を探していた。 マイクに出会って初めて、自分は人間なんだと思えた。 愛する人が居るという事は、綺麗な感情だけじゃ無いと知った。 自分のコントロール出来ない感情を初めて知った。 そして僕は自分の魂の在処を、居場所を見つけた。 「マイク、僕と結婚して欲しい」 もう僕は迷わない。 End