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HOTEL 部屋 Ver.翔

「………早く抱きたい…」 部屋のドアが閉まるか閉まらないかの瀬戸際の瞬間、思いつめたような声で、そう言いながら、後ろから抱きしめられて、首筋の弱い部分に舌が這う。今日の徹は何かが違う。それがなんなのか、を掴めずにいた。 触れ合いたいのはやまやまだが、明るい部屋に入ると、やはり顔色が良くない。 「……ンッ……そんな具合の悪そうな顔色でなにいってるの?オレも徹に触れたいけど、体調が戻ってからの方が良くない?」 そう言うと徹は寂しそうに微笑んだ。 その顔に触れるだけのキスをして、徹の反応を見たけど、彼の気持ちに変化はなさそうだった。急いている理由は何なのだろう? この時、徹がなにを考えていたかなんて、全くわかってなんていなかった。 「それなら、翔が上で好きに動いてくれたら、僕はいいかな。たまにはそういうのも刺激的でいいかも。」 そう言いながらも、徹はいつにも増して、しつこいセックスをする。 脚を大きく自分で開かせられた状態で、後孔には指が3本突き刺さった状態で、前立腺を刺激しながら、グチュグチュと音を立てながら指が大きく抜き差しされていた。 「…やっ……も……ムリ……あっ、あっ、ソコォ…」 「ここ?ここがどうしたの?」 「…イイ……あっ、…ンッ……気持ち……イイ……」 「…うん。すごい気持ち良さそうな顔をしてる。もっと気持ち良くなって欲しいよ。翔はこうされるの好きだよね。ふふっ 前からも、はしたなく涎を垂らして、ビッショリになってるじゃないか。ちょっと扱いたらすぐにでもイッちゃいそうだね。どうしようかな。根元を縛っちゃう?」 「……も……欲し……お願……イッちゃ……」 「イッていいよ。本当に、ヤラシイ躰になったよね。僕と会ってない間、誰かに抱かれた?」 いつも以上の言葉攻め……そこに少しの違和感を感じつつ、心と躰が切り離されたように溺れていく躰…… なんで、今、そんな質問をするのだろう? 「…そん…な……の……ない……はぁ……ンッ…」 そんなことを聞かれたことが、悲しくて、泣きたい気持ちで必死に答える。 「うん……いい子だね。じゃ挿入れてあげるよ」 執拗に攻め立てられて、喘ぐ隙間に徹が悲しそうに微笑む。 それ以上、何を言うこともなく、後孔に熱い塊を押し当てられ、ゆっくりと、傷つけないように、挿入されてくる。久しぶりの行為に、メリメリと音がしそうな感覚がする。痛みと苦しさを伴う挿入だ。 「ほら、息を吐いて。」 「ふっ……うぅ…くぅ………」 中に収まってしまえば、徹を気持ち良くさせたいのと自分の快楽の為に内壁が煽動している。 徹の脈動を躰に感じながら快楽の場所を求めて腰が揺れる。 「…と…る……好き……大好き……」 「僕も翔が大好きだよ。愛してる……」 快感に声が掠れているのか、切ない声で囁くと、激しく奥を突かれる。そのまま激しく抱かれ、気を失うまでそれは繰り返された。 何度達したかなんて覚えてない…… 数え切れないほど求めて求められた…… 何かに追い詰められたようなセックスは、今までにないほど、激しいものとなった。

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