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番外編 悪夢の始まり 4

「ほら、痛い思いなんてしたくないだろ?じっとしてたら、痛くないようにしてやるから、おまえはただ、感じてるだけで良いんだよ。」 岩切はそう言って、開かれた足の間に入ってきて、萎えたペニスを口に含み扱き始めた。 「いやぁー!!やてめぇ……」 テレビから流れてきている映像は、ゲイものに変わっている。 テレビの中で抱かれている男は、気持ち良さそうに喘いでいるが、尻に突っ込まれながら、前を扱かれ、オンナのように喘ぎ、白濁を吹き上げている。 オムニバスにまた、男優が変わり、濃厚なキスシーンの後、躰に愛撫をしながら、互いに口淫したり、後孔を慣らすように、指やオモチャを突っ込まれながら、甘く媚びた声で喘ぐ。その間も口淫は続いていて、後孔にはローションをたっぷり使い、タチ役の男のペニスは、ネコ役の男の唾液塗れになっていた。 今度は後ろから突っ込まれ、背中にキスをしながら、やはり前を扱く。そして先にネコがイクと、タチ役の、男がアナルからペニスを抜きながら、コンドームを、手早く外して、背中に精液を飛び散らせた。それが、また自分の身にも降りかかるのかと思うと、うんざりだった。 冷静にDVDを見てしまっている自分も、どうかと思うが、周りの連中からすれば、マニュアルを見せられているみたいになってしまっていた。 岩切は、後孔に何かを塗り始め、中にはローションらしきものを細い何かで注いでいた。そこを段々と刺激しながら、それを指をつぷん、と入れ始めながらまだ、それは続く。最初には感じていた異物感も徐々に薄まっていく。 息が上がる。感じたくないのに、刺激を与えられたペニスは形を変えて、快感をダイレクトに躰に伝えてくる。 「……っっ!!……はぁっ、んっっ」 「声を我慢するなよ?おまえ、わかってる?すげぇ良い表情してんの。下手な女より腰にクるぜ?せっかく媚薬入りのローション使ってやってるんだ、上手に啼けよ?」 岩切は指についた軟膏のようなものを拭き取り、今度は別のローションを手に垂らして、後孔に指を入れてきた。受け入れたくないのに、そこに力が入らない。 奥歯を噛み締めて、声を出さないようにしていないと、身を委ねてしまいたくなる。が、ペニスがヌルリとした熱い粘膜に包まれる感覚に、身体が跳ねる。 「…あっ…あぁん…」 薄く目を開けてその方向を見ると、岩切が口淫をしていた。それとほぼ同時に、躰の中にも指が触れ、その一点が強烈な刺激をもたらした。 信じられない光景と感覚に、頭が真っ白になる。 「……好きそうなツラしやがって。気持ち良くて堪らないのか?淫乱。もっと気持ち良くしてやるよ。好きなだけ輪姦してやる。まずは、俺のものになれ。」 怖いことに、ほぼ全員が全裸になっていて、クチクチと音を立てながら、片手で俺を押さえ、片手は自慰で、ギンギンに勃ちあがらせていた。 その中でも、岩切のモノは、一番デカい。そんなものを挿入れられたら、躰が裂けてしまうのではないだろうか、という恐怖が全身を襲う。 ローションをたっぷり自身に塗り込んだ岩切は、じっくりと指を増やして、慣らされた後孔を、指とは比べ物にならない質量のもので強引に開いていく。 「…イヤッ、イヤだ!!………イヤッ……やめてぇ……」 もう、矜持なんてものはどこにも存在していない。ただ、ただ、泣き叫びながら、拒絶の言葉を吐き出すことしか出来なかった。けれど、躰はそれに反して、どんどん受け入れていく。 「そんなに締め付けんなよ。動けないだろ?」 岩切は嗤っている。 「せっかく、初めてだから、麻酔薬を塗ってやったのに。でも、中まで塗っちゃったら、お互い愉しめないだろ?ほら、ここ、擦ってやるよ。」 カリの出っ張りで、前立腺をグリグリと擦られる。 「…あっ、あっ、いやっ、あぁ、ンンッ、やぁん!!」 躰がビリビリと電流でも流されたように脳髄まで、愉悦が駆け上がった。 なんで、こんな目にあわなきゃならないのか…… 岩切は器用に腰を動かし、感じる場所を的確に攻めてくる。その動きから、男相手はどうなのかわからないが、セックス自体には慣れているようだった。 律動が抽挿に変わる頃には、躰の力が抜けていく。いいところに当たるように腰を押し進めると、内壁が畝っているのがわかるほど、躰は快感を拾い出したからだ。 「……はぁ……あっ……あぁ、奥がぁぁ、あぁ、あぁ……」 それを見ていた同級生たちは 「おい、こいつ、ケツで気持ちよくなってるぞ?でも見ろよ、岩切もすげぇ良さそう。」 「でも、俺、見てるだけで抜けちゃいそう。下手な女より色っぽいよな?うわ〜、俺も早くツッコミてぇー」 口々に言い出し、ジャンケンで順番を決め始めていた。 代わる代わるに、ビデオを回し、オレが犯されるのを記録していたのを知るのは、後のことになる。 そして、それが岩切との奴隷生活の始まりだった。

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