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番外編 告白 5
「…ふぅ……んムッ……ふっ……まだ……やっ……」
「何がイヤだって?感じまくってガチガチじゃねぇか。」
玄関に入るなり、鍵を閉め、キスをしながら服を脱ぎ捨てていく。後で片付けるのが面倒臭そうだな、と思いながらも、熱を持て余している躰は止めることが出来ない。
互いの熱を分け合いながら、脱衣所にたどり着く頃には、洗濯用カゴには、下着と靴下を放り込んで風呂場になだれ込んだ。シャワーがお湯に変わる前に、湯温をチェックしている奥山の勃ち上がった中心を口に含む。
「…んっ……おまえ…少しだけ我慢出来ないのかよ。風呂に入りたいって言ったのはおまえの方だろうが。」
「らって、ほんな煽ふほうなキフふぉふるからひゃん。」
「咥えながら喋るな。イッちまいそうになるし、何言ってんだかわかんねぇよ。」
1度口から、彼のものを出し、再度伝える。
「だって、そんな煽るようなキスをするからじゃん。」
「煽ってんのはお前の方だろ。ここで犯すぞ?」
「それじゃ、本来の目的が達成出来ないじゃん。」
「目的?」
怪訝な顔で聞いてくる。
「エネマグラ突っ込みながらのセックス。」
「あのなぁ、アレ本気だったのか?」
心底嫌そうな表情が、愉しい。オレは歪んでるんだろうか?と思いながらも、譲る気は無い。
「前からも後ろからも刺激があって、敬吾が気持ちいいんだからいいじゃん。」
「すぐにイっちまうじゃねぇか。そんなの、おまえのフラストレーションが溜まるだけだぞ?」
「1度始めたら、3回戦までヤッてる人が何言ってんの?こっちは、いつもヘロヘロになってるんだから、それくらいがちょうどいいよ。」
こっちだって、引いてやるもんか、と食らいつく。
「わかったよ。その代わり、俺も柳田の遺物をつかわせてもらうからな。徹底的に嫌だっていうくらい、気持ちよくしてやる。さっさとシャワーを浴びて続きはベッドで、だ。今夜は眠れると思うなよ?」
少しだけイラついた声が、今は心地いい。
「オペ後なのに、タフだね……」
「オペ後だから、興奮してる、って、いうのもあるんだよ。脳外科よりマシだろうが、命に関わるオペの後は、特に、な。」
奥山は憎たらしいほど、何かを企んだような表情で、ニヤリと笑う。
「本当、そういうところ、徹にそっくりだね。」
「……柳田に似てるから、好きになったのか?」
こんな男でも不安になることがあるのだろうか?
「まさか。徹は徹、敬吾は敬吾だよ。ただ、セックスに対しての欲と、1度始めるとしつこいところがそっくり。」
「それは柳田だけじゃねぇだろ。嫌なことを思い出させちまうだろうが、おまえだって何人もの男を立て続けに咥えこんでいたことがあるんだろ?満足させてやりたいっていう男の意地もあるんだよ。」
「そんな意地はいらない。ただ、オレは愛情を感じたいだけだよ。もう、愛のないセックスはしたくないからね。だから、覚悟してね?オレは好きになったら一筋だから、浮気も嫌だし、目一杯愛し合いたい性質なんで。オレが好きになった相手以外のセックスなんて興味が無いし、誰かとシェアする気もされる気もないんで。」
わざとイタズラな笑顔で奥山を見上げた。
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