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第4話
「あーっ、あ゛ぁぁぁっっ!」
意識が朦朧とする。口からは意味のない言葉が断続的に漏れ出る。
「もー、強情なんだからぁ〜。」
一見すると普通の小綺麗な部屋だが、そこは異様だった。普通の部屋の壁に頑丈なU型アイアンフックが取り付けてあり、そこに晴人の両手の手錠に繋がる鎖が繋がれていた。
昔いた監禁部屋だ。
そんな異様な空間で正樹は呆れた声を出して屈み、手を上に繋がれ座らされた晴人と目を合わせた。
晴人は全裸で、後ろに玩具を突っ込まれ、両胸と自身には幾つものローターが取り付けられていた。脹脛と太腿が折り畳まれた形で縛られ、どうにも動けない。
この部屋に連れ込まれて、逃げた仕置きも含めてとこの格好で一晩放置された。
「ほら、ちゃんと言えたら解いてあげるよ。ごめんなさいって。」
「ぅあ゛あ゛…っ!」
正樹がカチカチとコントローラーをチラつかせながら、言葉を促す。
「『勝手に消えてごめんなさい。』」
「ぁぁ…〜〜っっ!」
キリキリキリと、メモリを上げていく。
「『もうしません。反省しました。』って。」
「あ゛ーーーっ!」
「ねー、あーあー言われても分かんない。」
どぷりともはや薄いものが晴人から出て、がくりと頭がおちる。
「ねーってばー。」
正樹が晴人の額を掴み垂れた頭を上げる。晴人は荒い息のまま正樹を睨んだ。
「…あそ。」
「う゛あ゛ぁぁーっ‼︎」
事もなげにそう一言いうと、正樹はメモリを最大まで引き上げた。晴人の痙攣が酷くなり、やがてまたかくりと落ちる。
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