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第2話
そろそろ風呂入ろうかな、と
風呂を沸かしてリビングに戻ったら
「あれ?どうしたの、濡れてんじゃん」
と、スウェットの中心を濡らしているシバがソファの前に座っていた
あれ、さっきからずっとここでゴロゴロしてたよな?
『おしっこ、ちょっとでた』
「ちょっと出たじゃねえだろ。出る前にトイレ行けただろ」
『だって、』
「シバ最近トイレ上手になってきてんだから、出ちゃう前に言えよ」
『んん、怒んないでよ』
「いや別に怒ってねえけど。おしっこ出ちゃう前に言えるだろって言ってるだけ。ほら、スウェット洗うから脱いで」
『……やだ』
ふん、とシバは濡れたスウェットのままゴロン、と床に寝る
「いやいやいや、濡れてんだから脱げって。パンツも濡れてんだろ」
『や』
「やじゃねえだろ。痒くなるから脱げって」
『やだって言ってんじゃん』
「なんで、濡れてんだから脱げって」
『やだ』
「シバ」
『おれだって、失敗して悲しいんだから怒んないでよ』
「だから怒ってねえって。漏れる前に言えただろって言ってるだけ」
『んん、それが嫌なんじゃん。言えなかったから漏れて濡らしたんだって』
「今脱がないんなら自分で片付けろよ」
『……、だから怒んないで』
と、シバは不機嫌に眉を顰める
「おしっこ、出ちゃってトイレ行ったの?」
『行ってない。ちょっとだけだったのに漏れた』
「そっか。もう出ないの?」
『うん、出ない、』
「じゃあ風呂入りに行こ」
と、ようやくシバは脱ぐ気になったらしく脱がせて、と立ち上がって
「あーもう、パンツぐしゃぐしゃじゃん」
『だって、漏れちゃったんだもん、』
「シバ最近おねしょもしないしおもらしもほとんどしなくなってたのになー」
『…だって、』
「おしっこ出ちゃってびっくりしたな」
『うん……、おれだって、漏らしたくなかったのに』
「そうだなー。なんでもれちゃったんだろうな」
『…おしっこ、したいと思ったら、すぐでた、』
「我慢できなかった?」
『うん、』
おかしいな、最近そういう事なかったのに
単純に油断してただけだろうか
「シバー、バスボム。どれがいい?」
『泡出るやつ』
と、シバのリクエストのバスボムと
シバが濡らした衣類を持っていく風呂に向かった
「そういえばこの前俺の誕生日の時に行った店よかったよな?なんか瀧が店探してんだって」
『うん、あそこおいしかった。びっくりするような値
段じゃないし』
「だよな。じゃあそこ進めてやろー、」
と、3週間ほど前に行ったイタリアンの店を瀧に勧めようと考えていると
ふとある事に気付く
あ、
「寒いからか」
『…え?なに?』
「お前がもらしたの。寒くなってきたからだ」
季節の変わり目なのにシバが体調崩さなかったから気付かなかったがそうか、
そういや最近だいぶ寒い
『……あぁ、うん、』
「シバ、そしたらそろそろ昼間用のパンツ履こうか?明日ぐらいから」
『……今年は大丈夫、もう、』
「でもさっき漏れちゃって悲しくなったんだろ?」
『えっと、…それは、……先にちんぽ流して』
と、まだ納得出来ないようで
話をそらそうと
バンザーイと服を脱がして貰おうと手を上げた
どうやら昼間用のパンツは履きたくないようだな
まぁ、12月くらいの本格的に寒くなる時期まで様子見るか
最近、というか
ここ1年くらいだいぶシバがトイレが上手になり
おもらしをする回数が減っていた
ただやっぱり寒かったりとか
夏に水分取りすぎたのにエアコンガンガンの部屋にいたら漏らしたりとかはするけど
多分ここ1年くらいおねしょはしてない
安心のようなほんのちょっと少し寂しいような
多分おむつも1年くらい履かせてないんじゃねえかな
おむつを履かせないからか
シバはちょっとしっかりしてきたような気もする
俺の事好きそうに甘えて来る事はあるけど
赤ちゃんみたいに泣いたりとかする事は減った
やっぱり子供って成長すんだな
身長も伸びたし
そろそろ抜かされるんじゃないかと密かにそわそわもしていた
『なぁあ、聞いてる?』
「…あ?なに?」
『もう』
と、シバは怒って先に風呂に入って自分でシャワーで体を流し始める
「なに、なんか言った?」
『だから、瀧さんなんでお店探してたのって』
「あぁ、デートだって。婚活で知り合った女の子と」
『へえぇ、瀧さん婚活始めたんだ』
シバにシャワー貸して、と
シャワーを手からとって
身体を流していると
シバはバスボムをまだ溜まりかけのバスタブに入れて溶けていくのを見ているから
さっきおしっこで濡らした
下半身をたぷたぷとシャワーのお湯で洗ってやる
『なぁ、もう入っていい?』
「いいよ」
早く早く、とシバは俺も急かしてきて
先に入ればいいのに
俺が入るのを待つ
俺が入ると定位置、とばかりに俺の上に跨って
ふにゅふにゅと大事な所を押し付けられるのも気にせず俺に寄りかかる
「シバ、なんかやっぱりお前大きくなったよな?狭い、というか重い」
『そんな事ない』
「そろそろ一緒に風呂入んのやめるか?」
『なんで?』
「狭くてゆっくりできないだろ」
『……そんな変わらないじゃん、1.2cm伸びたくらい』
「いや、身長はそんなだけどお前横増えたろ、筋肉ついたっていうか」
『え、』
「…いや、お前が狭くないならいいけど。1人の方がゆっくり浸かれるかなって思っただけ」
『せまくない、1人で入んない』
と、シバは俺の首に腕を回してきて
身体をスリスリと擦り付けてくる
「ならいいけど」
…だから
めちゃくちゃ色んな突起物が当たってんだよ
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