『あっ、ちょ、ぁあ、っ』 と、トイレの方から聞こえてきた声にバシャバシャという水の音 あれ、漏らした？と、 タオルやら色々持ってトイレの方に向かう トイレの前に来ても中はシーンとしていて シバが出てくる様子もない 「シバー？どうした？」 と、トイレをノックして声をかけるが無反応で 「シバ、開けて」 と、更にノックをすると ゆっくりと開いたドアからシバが覗く 「大丈夫？」 『……でちゃった、』 「開けるぞ」 と、一応声をかけてからトビラに手をかけて 開くと トイレの目の前に広がる水溜まりと スウェットを色濃く変えたシバ 『まにあったのに、これが、』 と、紐を引いて見せてきて 「あー、解けなくなってんな」 と、スウェットの紐が固結びになり 絡まっていた 解けなくて脱げなくて漏らしたのか、と納得してそれを解いてやろうと手を伸ばす 『まにあったのに、』 「惜しかったな」 『んんん、いやになった、』 「キレイにしてやるから」 解けねえなぁ、と少し苦戦したが 解いてスウェットと下着をまとめて脱がす 『……おもらしちんぽ、恥ずかしいから見ないで』 と、自分の前を手で隠すシバ 「ほら、手濡れちゃうぞ」 と、タオルで脚を拭いてやってるとシバの太腿がふんわりとピンクになっている事に気付いて 顔を見ると真っ赤になっていた 「どうした？」 『…おもらしして、恥ずかしい』 「なんで？かわいいぞ、シバのびしょ濡れのちんぽ」 たしかにちょっと久しぶりだけど 今更だよな、とちょっと思ってしまう シバは相変わらず漏らす度に恥ずかしがってかわいい 『や、見ないで』 「見てない見てない」 と、とりあえず全体的に拭いて 腰にタオルを巻いて 風呂まで連れていく事にする 「1人で入れるか？俺あっち片付けるけど」 『や、できないもん、』 と、久しぶりのおもらしをしてショックを受けているのか下を向いて首を振る じゃあちょっと待ってなー、と シバの身体を拭いたタオルでそのまま 床もさっさと拭いて バケツに入れてシバを連れていくのと一緒に風呂まで持っていく 『んんん、間に合ったのに、』 「大丈夫だよ、俺がキレイにしてやるから」 もう、既に1度風呂に入ったあとだったから 下流してやるだけでいいや、と スウェットの上は捲って持たせて 下半身を流していく 「もうおしっこ全部でた？」 『…うん、全部、もれちゃった、』 「そっか、すっきりしたなー」 まぁ今回は紐が解けなかったから漏らした様だけど やっぱり寒くなってトイレ近くなってるよなー もう11月も後半だし 昼間はそろそろおもらしパンツ履かせねえと不安だな 「シバ、明日から、」 と、言いかけてやめる 今おもらししてショック受けてんのにそんな事言われたら嫌か 明日の朝とかさりげなく聞いてみるかな、と ボディソープを手に付けて洗っていく 『なに？』 「いや、なんでもね」 と、シャワーのお湯を腹にかけた時だ きゅるきゅる、と小さくシバの腹が鳴る 「なに？腹減った？」 『……そんなに、』 「そういやお前あんまり夜食ってなかったな」 『そんな事ない』 「寝る前に軽く食う？腹減って寝れないだろ」 『……いらない、朝までがまんする、』 と、シバはいうけどなんか食わせるか ココアとか甘いもん飲ませるかなー 「よし、シバ。キレイになったな」 と、タオルで身体を拭いてやって 『うん、』 パンツとスウェットを履かせてやる頃には シバもようやく落ち着いて リビングに戻るとソファに座ってテレビを付ける 「シバ、ココア飲むか？」 『ココア、』 「腹減ってんだろ。多分お前飲まないと寝れねえぞ」 『のむ』 と、シバが頷いたのを確認して 牛乳を温めようとしたが 『豆乳のにして！』 と、シバの声が聞こえてきて 「豆乳な」 と、実家から送られてきた豆乳でココアを作る 「お前豆乳ココア好きな」 『うん、寝る前は牛乳より豆乳のがいいって、』 「ミサか？あいつ美容とかカロリーとかすげえ気使うからな」 『うん、みーちゃんが言ってた』 と、シバに豆乳でココアを作ってやると 嬉しそうにそれを受け取る 「寒いから熱めにしたからふーふーしろよ」 『言われなくても分かってるって』 と、シバはふーふーと息を吹きかけて飲む 「それ飲んだら寝ようなー、シバ明日休みだからいっぱい寝ていいし」 『匡平は、休みじゃないの？』 「ええー、まぁ、行こうかなって」 『……匡平いくならおれも行こうかな』 「なんで、休めって。そんなシバ働かせてたら俺が法律的にあぶねえもん」 『だって、匡平と一緒じゃなきゃ休んでもすることない』 「車検行くんだろ」 『……車検は行くけどそれだけじゃん、おれ匡平と一緒にいっぱい寝たいし、匡平ばっかり仕事してんのやなんだけど』 「……わかったよ、半休するから。お前が車検行く時間までは休みにして一緒にいるからいいだろ？」 『…夜は？早くかえってくる？』 「うーん、そうだなあ」 『……匡平が、働きすぎるとおれだってやだもん』 「心配してくれてんの？」 『うん』 「…わかったよ。休むから。一緒に休も」 『うん、じゃあ一緒に寝よ』 と、シバが首に腕を回してきた あぁ、抱っこして欲しいやつだ、と座って抱っこしてやろうとするが 『歯磨いてくるから先にベッド行ってて』 と、すぐに離れて行ってしまった あれー、なんか寂しいぞ？それ