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第7話

んん、なんか冷たくて気持ち悪い、と 腰を動かした なんだろ、ともぞもぞと動いていると ようやく何が気持ち悪いのか気付いてすぐに起き上がる 『わ、』 驚いてシーツに手を這わすと 手の下がぴちゃっと音を立てた 『え、なんで、っ』 濡れてる、 おしりが冷たい 久しぶりにしてしまった、おねしょ 『っ、』 ずっとしてなかったのに、 もう治ったと思ってたのに 毛布までぐしょぐしょになっていた 『なぁ、』 匡平、起きて、と言おうとして 言葉が止まった なんて言えばいいんだろ、 おねしょしちゃったから起きてって言わなきゃいけないのかな 『なぁ、っ、きょ、ぅ、』 なんで、おねしょしちゃったんだって悲しくなる 悲しくなると 目の前が歪んで ぐいっと袖で目元を擦る 鼻がぐすぐす鳴って悔しい、 「…ん、シバ、泣いてんの?」 『…きょうへ、ぃ、』 「おう、どうした、泣いてんじゃん。抱っこする?」 『しな、い、できない、』 と、首を振るが おいで、と匡平はおれの身体を引く 「大丈夫だよ、ほら、」 『おれ、ぐしょぐしょにしたから、全部』 「うん、いいからべつに」 『でも、』 匡平までびしょびしょになる、と首を振ると ぽんぽんと頭を撫でられる 「冷たいだろ、タオルで拭くからちょい待ってな」 と、ベッドから出て行ってしまった 『きょうへい、』 行かないで、と 早く帰ってきて、と大きな声で呼ぶと また涙がボロボロっと目から零れて恥ずかしくなる 『きょうへい、んんん、』 「どうした、何泣いてんの」 と、戻ってきた匡平はおれの頭を撫でて笑った 『だって、』 「濡れて気持ち悪かったか?」 『おねしょ、した、』 「出ちゃったな」 『毛布も、びしゃびしゃになった、』 「そうだな、冷たくなっちゃったから早く着替えよ」 と、匡平はびしゃびしゃになった毛布をおれから剥がして床に落とす すると、びしゃびしゃになって色が濃くなった スウェットもシーツも全部見られてしまう さっき、トイレでおもらしした時もキレイにしてスウェットも変えてくれたのに またスウェット濡れちゃった、 「おしっこもう全部でた?」 『たぶん、もうない、』 「そっか、じゃあお着替えしような」 と、おれの足からズルズルとスウェットを抜く 『なぁ、』 「なに?」 『おれ、』 「うん、今日寒かったからなー、エアコン入れておけば良かったな」 匡平に慰めて欲しくて 匡平の顔を見ると 匡平は慰めてくれるような言葉をいっぱいくれてびしょ濡れにしたパンツも脱がせてくれる 「シーツ剥がすからちょっと一旦立てるか?」 と、聞かれ うん、と頷いてベッドの横に降りると おねしょシーツが剥がされて床に落とされる 「立ったままで拭くか?ごろんしたい?」 『ごろんする、』 と、言うとおれが寝られるように ベッドの上にタオルを敷いてくれて その上にごろんと横になると お尻も脚も背中もびしょ濡れちんぽも 全部温かいタオルで拭いてくれて気持ちよくなる 『きもちい』 「シバはタオルで拭くの好きだもんな」 『うん、』 タオルで温かくて気持ちいいのも好きだし 匡平に脚持たれて拭かれんのも好き 脚開かれんのは恥ずかしくて見て欲しくないけど 『なぁ、』 「どうした?シバ」 『おれ、おねしょしてやだった、』 「おねしょは本当に久しぶりだもんなー、びっくりしちゃったよな」 『うん……、びっくりした、ベッド、びしゃびしゃになったし』 「もうすぐ全部キレイになるからなー」 と、ちんぽの先っぽもタオルでくりくり拭かれて恥ずかしいしくすぐったくて しょろろ、とおしっこが少しだけでて それをタオルで受け止めてくれる 『ぁっ、おしっこ、』 「お、出た」 『おしっこでちゃったじゃん、』 と、またおしっこを出してしまったことが恥ずかしくなって悲しくなった 『なぁ、』 「どうした?」 『おむつ、はく、』 「え?なんで。大丈夫だろ、履かなくて」 『や、おむつ履く』 「シバおむつ卒業したじゃん」 『や、おむつ、はくの』 と、また鼻がぐすぐすなってしまう 「おむつ今ねえんだけど。シバずっとおむつ履かなかったから今家に置いてねえ」 『じゃあもう、おきる、』 「ええ、じゃああれ履くか、おねしょパン……ええっとなんだっけ?夜用?寝る時用のパンツ」 『また、びしゃびしゃになるかも、』 「シバ、大丈夫だよ、俺がキレイにしてやるってずっと言ってんだろ」 『でも、おまえも、』 「俺が?」 『おまえも、びしゃびしゃになるかも』 「いいよ、シバのおしっこなら」 『なんで、』 「シバが泣く方がやだからだろ」 と、涙が溢れる瞼にキスをしてくれる 「しょっぱ」 『舐めないで、』 「なんで、いいじゃん。シバかわいいから」 と、ぺろんとほっぺたも舐められる 「しょっぱい」 『わかってんだから、舐めないでよ』 「シバが泣くからだろ?」 ほら、ともこもこしたパンツを履かせてくれる 『なあ、』 抱っこ、と手を伸ばすと 抱っこして背中をぽんぽんと撫でてくれる 「なんでシバ赤ちゃんみてえになってんの?」 『…赤ちゃん?』 「おむつ履きたがったり俺の名前呼ぶのやめたり」 『赤ちゃんじゃねえもん、』 と、身体をすりすりと擦り付ける こいつの抱っこ好き、 まだ、抱っこしてもらえる、と考えるとちょっと悲しくて おれはずっと抱っこしてほしいんだ、と 身体を離せなくなった 「シバ、どうした?おねしょして悲しかったか?」 『…うん、』 「シバ、大丈夫だから泣かないで」 『涙、止まんなくなった』 「大丈夫だよ」 『ずっと、よしよしして』 「わかってるよ、涙止まるまでずっとこうしてような」 と、背中を撫でてくれた 涙止まるまでじゃなくて、 おれはずっとがいいんだ

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