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第18話

翌朝には腰が治っていて 起きてきたシバにそれを伝える 「シバ、腰治った」 『本当?痛くない?』 「うん、もう痛くねえよ」 ほら、と座って腕を開くと シバは抱っこ、と乗ってきて 『じゃあもうおれがかいぬし終わりな』 「うん。シバ色々してくれたなー」 よしよし、と背中を撫でると すりすりと身体を擦り付けてくる 完全に甘えん坊に逆戻りだ 『お前がまた困ったらおれになんでも言えよ。おれだって色々できるんだし』 「そうだなー、シバ色々俺の事してくれたもんな」 『まぁおれ大人だし』 と、ちょっと誇らしげにいうシバ まぁ、年齢的には大人になってきたはずだけどまだまだ大人になりきれてない感じはあるけどなあ 大人は抱っこしねえしな 『きょうへいぃ』 と、甘えん坊は甘えた声を出してすりすりと身体を擦り付けるから ぐしゅぐしゅ、とシバのおしりの辺りで音がする うん、今日もおねしょしてんな 大人はおねしょしねえしなあ… シバのおねしょが治らない ここんところ毎日だし 昨日はギリギリしてなかったけど寝ぼけてる間に漏らしたし 「シバー、おねしょしちゃっただろ、着替えようか」 『………、おねしょ、してない』 「パンツ濡れてんだろ?」 『……だって、』 「尻冷えてまたおしっこしたくなる前に着替えよ」 パンツに収まってるって事は量がそんなに出ていないと言うことだろうし 『うん』 ほら、パンツ脱ごうかと立ち上がったシバのぱんつを脱がせると ちゃぷちゃぷしてるしずっしりしてる 「シバ、昨日寝る前トイレ行ったっけ?」 『………どうだっけ、』 「行ってねえの?」 『いつの間にか寝てるんだもん』 「シバ最近おねしょ続いてるから寝る前ちゃんとトイレ行こうなー」 『行ってもどうせ出ちゃうからいい』 そう言えば最近 おねしょしても目覚まさなくなったよな 前は出したらすぐ起きてたのに おねしょ慣れしてしまったのだろうか 「そんなん言ってると治んなくなるぞ」 『治るもん』 「シバまたおむつになっちゃうかもなー」 『おむつ、履かないもん。こただって履いてないんでしょ』 「コタ寝る時はオヤスミマン履いてるって」 『オヤスミマンって?』 「昼間のおむつ卒業したお兄さんが寝る時に履くおむつ」 『へえ。じゃあこたもおむつ卒業してないじゃん』 「うん。シバと一緒。寝る時はおむつ」 『おれは寝る時もおむつたまにしか履かないもん』 「そっか」 まぁシバのおねしょパンツもオヤスミマンみたいなもんだしなー 「でもシバこのままおねしょ続くならオヤスミマンになるぞ」 『やだ。こたと一緒にしないで』 「じゃあ寝る前はちゃんとトイレ行くって約束な」 『…わかったよ』 と、シバは頷いたから シャワー浴びといで、とお尻をぽんぽんと叩いた ◇◆ 『なぁ、今日仕事夕方からじゃん?』 「うん」 『洋服買いに行く』 「いいけど。なんの服?」 『普通の服。なんか最近服がつんつるてんでだせえんだもん』 「あー、お前あんまり服買わねえもんな」 俺が連れてって買ったりするけど 自分から買いに行きたがる事はすくねえしな 『服買ってデートしよ』 「デート?」 『うん、デート。最近してない』 「あー、そういやそうかもな」 そもそもデートって言って出かけたこともあんまりないかもな 「よし、じゃあ服買ったあとそのまま仕事行けるようにスーツ着ていこ」 『うん』 今日は俺の運転、と準備をして 2人して車に乗り込む 「どんな服欲しいの?」 『ええ、どんなんがいいんだろ、お前どんな服が好き?』 「俺もそんなこだわりねえしなあ…まぁお前ならキレイめの方が似合うんじゃねえの?あんまり子供っぽいのだとお前ガキみたいになるし」 『そうなの?』 とりあえず銀座あたりの服屋回るか、と考え車をそちらに走らせる 休みの日に近所に出かける時にパーカーとかたまに着てるけどそんときは本当にガキみたいに見えるからなあ デートって言うなら せっかくならかっこいい格好させたいからなあ つかデートって俺とでいいのか? 服屋につくと 店員に話しかけられながらも シバは人見知りを発動して 店員がフェードアウトしたタイミングで シバが2着の服を鏡に向かって合わせていた 『なぁあ、どっちがかっこいいとおもう?こっちのネイビーのやつとカーキのやつ』 「ネイビー」 お前青の方が好きだろ それに似合ってるし 『じゃあこっちにしよ』 と、ネイビーのやつに決めたらしい いや、こいつ顔がいいからなんでも似合っちゃうんだよなあ、結局 『これは?』 と、細身のパンツを見せてくる 「うん、似合うんじゃね」 似合うけど、おむつとかおもらしパンツ履いたらモコモコしちゃいそうだよなあ 『じゃあこれにしよ。気に入ったし』 「うん。気に入ったんならいいんじゃん」 『お前がかっこいいって思うやつ着たいんだけどどう?』 「うん、似合うしかっこいいよ」 『じゃあこれにしよー』 と、シバはレジに持っていく 「試着しねえの?」 『……しちゃく、』 「面倒くさがらずに着ろよ。お前身体大きくなってんだからちゃんと着ないとわかんねえだろ」 『わかったよ』 と、俺が店員に言うと シバは試着室に向かって カーテンの中に入る 「どうだー?着れたか?」 『うん』 と、カーテンが開いたが 「なに?見せてくんねえの?」 と、出てきたシバはいつものスーツ姿で 『うん、大丈夫だったし』 「へえ、ネクタイ貸して」 と、試着の時に解いたネクタイを受け取ると シバはレジに向かって会計を済ませて戻ってくる 「なんで着た姿見せてくんねえの?」 『え?デートの時に見せるから』 「へえ、なんか楽しみなんだけど」 『…うん、お楽しみ』 なんだよそれ、 早くデートしてえんだけど。 次の休みいつだっけ

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