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第23話

うとうとし始めたシバの身体をキレイにして もう無理そうだったから そのままおむつを履かせて寝室に連れていく おむつ嫌がるかと思ったが 明日の朝兄貴が虎太郎を迎えに来てバタバタするだろうし、虎太郎の前でスウェット濡らす方がきっと嫌だろう そして ほぼ寝ていたから付けられていることにも気付いてなく まぁ、虎太郎も寝る時はオムツだしいいや 寝室に入ると 「ぱぁ、ぱ、しばぁ、」 と、虎太郎の寝言が聞こえた 今日遊んだ夢でも見ているのだろうか 「コタ寝言言ってるな」 覗き込んで確認するが 虎太郎は寝ていた しかし、 『んん、おしっこ、いく』 と、ベッドにシバを寝かせたところでもぞもぞと動き出した 「なに?おしっこしたいの?」 『おしっこ、』 「よし、そしたら寝る前に行こ」 と、ほぼ目が開いていないがトイレに連れていき 1度履かせたおむつを脱がせる しかし、 ちょろちょろと少しだけしか出なくて 「これだけ?」 と、聞くが こくり、と頷き 『おしっこしたからおねしょしないかな』 と、ぼーっとつぶやく 「しないといいな」 虎太郎がいることを思い出して意識してトイレに行ったのだろうか テープタイプだから履かせるのが面倒くさくて 下は何も履かせないまま 寝室に戻って ベッドに寝かせてからもう一度おむつを履かせてやる 『おれ、おしっこしたのに、おやすみまん?』 「今日は疲れたからオヤスミマンにしよ」 『ええ、もうう、おれ赤ちゃんじゃないのに、』 「ごめんて」 と、謝って さっさとおむつを履かせてそれを隠すようにスウェットを履かせて隠すと シバは諦めたのか 眠そうに俺にくっついて来る 『んん、きょうへい』 「どうした、シバ」 『ぎゅってしてねて、』 「わかってるよ」 よしよし、と背中を撫でているとシバは直ぐに眠ってしまった まぁ、今日疲れたしなー ◇◆ 「やぁあぅ、まぁまぁあー!」 と、泣き声が聞こえて飛び起きる 「うわ、虎太郎?」 「まぁまぁああ!」 「虎太郎、どうした、お泊まり来てんだろ」 『な、に?あ、……、』 と、シバも虎太郎の泣き声で目を覚ましたのか 起き上がってきょろきょろする 「ぅぁぁあぁぁ!」 と、大きな泣き声に とりあえず落ち着かせようと 虎太郎を抱き上げて よしよしと背中を撫でる 「ぱぱぁあ」 と、俺の胸にすりすりと寄ってきて ぐすんぐすんと鼻を鳴らして泣き続ける虎太郎 立って抱っこしながらよしよしと背中をさすって少し揺すると ようやく落ち着いてきた虎太郎 時計を見ると朝の7時 アラームが鳴る直前だ 目が覚めていつもと違う場所だったから驚いたのだろう 「コター、もうちょいでパパ迎えに来るからなー」 兄貴はだいたい8時くらいに来ると言っていた 携帯を確認すると 家出たよ、とメールも来ていて 早かったら8時より少し前くらいに着くかもしれない 驚いた顔をしてキョトンと俺を見るシバ 「シバ、コタ家と違うから驚いたみたいだな」 『えっと、うん、』 「どうした?コタの泣き声驚いた?」 『えっと、きょうへい、おれ、スウェットぬれた、』 「あー…出ちゃったか?ちょい待ってな、」 じわ、と脚の付け根のところが湿っていたシバ ちょい量が多かったのか 隙間から漏れたな、これは 「ちょい待ってなー、コタ落ち着いたらお着替えしてやるから」 『……、うん、』 寝起きだから まだぼーっとしていて 落ち込んでくすん、と鼻を鳴らしているシバ 「ぱぱぁ、っ、」 と、泣いている虎太郎の背中を撫でて 少しでも早く虎太郎を落ち着かせようと揺する おむつ濡れて泣いてんのかと思って 確認するが濡れてなくて ただ単に寂しくなってしまったのだとわかる 『えっと、きょうへい、?』 「シバ、ちょい我慢できるか?ごめんな?」 『じゃなくて、おれ、スウェット濡れて驚いたけど…、シーツ濡れてなかったから自分で着替えられるから。こたよしよししてて大丈夫だから』 と、シバはベッドから降りて 寝室を出ていこうとする 「シバ、」 と、引き止めようとするが 『なあ、おれ、こたよりお兄さんだからな?大丈夫だよ、自分で着替えるから』 「じゃあスウェットとか適当に置いといていいから。シャワー浴びといで」 『うん。きょうへい、おれできるから大丈夫だよ。だからこたとお兄さんには内緒な』 「わかってるよ」 シバはよしよしと虎太郎の頭を撫でてからシャワーを浴びに向かった 「しば?しばいた?」 と、虎太郎はようやく落ち着き シバの存在に気が付いたのか きょろきょろとシバを探す 「コタ、思い出したか?おれとシバの所に遊びに来たんだぞー」 「しば、こた、しばとあそぶ!」 「ええ、ちょい待ってなー、シバ今シャワー浴びてるから」 さっきまで泣いていたのに ケロッとしてる虎太郎 「しばおむかえいく!」 「シバシャワーだからちょい待ってな、虎太郎」 「しぃばあ!」 「お前ほんとシバ好きな!ちょい待てって」 とりあえずバスルームの前まで行って中のシバに声をかける 「シバー。コタがシバと会いたいって」 『んんー』 と、中から声が聞こえて すぐに裸のシバが出てくる 「しば!しばあ」 『こた、おはよう』 「しばちんちん」 と、シバの股間に手を伸ばす虎太郎 「虎太郎、それ俺のだから」 『おれのだし…こた、ちんちんみないでよ』 と、すぐに腰にタオルを巻いて おいで、と手を広げるから 「先に拭け」 と、1度虎太郎を下ろして タオルを広げて拭いてやると 虎太郎はすぐにシバの足元に駆け寄って だっこだっこと手を伸ばす 『はい、だっこ』 と、シバはだいたい拭けた所で虎太郎を抱き上げた 「こた、しばとあそぶの」 『でも虎太郎今日帰るんでしょー?』 よしよし、と虎太郎を抱っこして 腰にタオルを巻いたままリビングに向かうシバ 「シバ、先にお着替えしな。冷えんだろ」 『ええ、だって、おれこただっこしてんもん』 よしよーし、と虎太郎を揺らすが 「しばおっぱい!」 と、今度は目の前にあるシバの乳首を摘む虎太郎 「コタ!それ俺のだって!触んない」 「ぱぱの?」 『いや、何言ってんの、さっきから。おれのだって』 と、シバは気にせず よしよしと虎太郎を撫でていたが 「おっぱい」 と、目の前の乳首にしゃぶりつく虎太郎 『っ、』 「コラ、虎太郎。ダメだって」 と、そこで虎太郎を取り上げる 「しばあ!」 「とりあえずお前は早く服着ろ」 虎太郎に見せてやんねえ、とシバに背中を向けて 服を着るように言うと シバはすぐに服を着はじめた 「シバおっぱい弱いから触っちゃダメだぞー、虎太郎。シバのおっぱいも俺のだし」 『子供相手に変なこと言うなって』 「うっせえ」 子供相手だろうと シバの乳首は触らせないし

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