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第25話

『まだかな…』 送迎の待機中で トイレ行こうかな、とチラッと時計を見る おしっこしたくなってきた、早めに行っとこうといつもの反省をふまえて車を降りて鍵をかけた 車の鍵と、連絡が来た時の為に携帯だけ持って車を降りたが 今まで座っていたのに立ったせいで尿意が増して もじもじと脚を動かしてしまう 早くトイレ行こ、と 小走りでトイレに向かうが やっぱり結構おしっこしたくなっていたみたいで誰も居ないのをいい事にきゅっと自分の中心を握ってトイレに向かった ホテルのトイレって遠い、と思いながらも フロントの前を通る時はちゃんと先っぽから手を離して 平静を装ってトイレに向かうが トイレの看板が見えた瞬間 じわ、と先っぽが温かくなって 急いでもう一度中心を握った 『…っ、ん、』 でちゃう、と そのままその場で少し固まってしまって 尿意の波が引くのを待つ あとちょっとなのに、 もうすぐそこに見えてるのに 中心を握ったまま じたじたと足踏みをしていると 少しだけ尿意の波が引いて そのまま急いでトイレに駆け込んだ あとちょっと 『んっ、でちゃ、っ』 でちゃう、やだ、おもらししたくない、と もう目の前なのにもう一度止まって ぐにゅぐにゅと中心を揉みしだいて 情けなくお尻を突き出して振りながら耐えるけど 手のひらの内側が少しずつ温かくなる 『んんっ』 あとちょっと、と ようやくトイレの前に立って 『はぁっ、ぁっ、はやくっ、』 急いで前のチャックを開くが ヒートテックともこもこパンツを履いていたからちんぽが取り出せなくて 先っぽを抑えながら片手でベルトを外す 『んんっ、はやくっぅ、』 しかし、焦って手がぶるぶる震えて 上手くベルトが外せない その時 ぶるるっと背筋が震えた 『っぁっ!あっ、ぁ、ぅっ、あぁっでちゃ、っ』 しゅうぅっとパンツの中で音が鳴ったと思ったらちんぽの先っぽもぷるぷる震えて パンツの中が一気に熱くなる そこまで来たら嫌でもわかってしまう 間に合わなかったんだって 『は、ぁ、っ、はぁっ、』 おれのちんぽは諦めが早いみたいで 手はぐにゅぐにゅとまだ抑えているのに パンツの中でしゃあしゃあと音を立て おしっこを吐き出していた 『あぅ、あっ、』 でちゃった、 そして、お腹の中が軽くなった所で また背筋がふるりと震えて 力が抜けてべしゃり、とその場に座り込んでしまう 全部、でちゃった、 パンツの、もこもこしてる吸収部分の前の部分だけで収まらなかった温かいおしっこが じゅわじゅわとおしり側まで広がっていく そして、座りこんでしまったせいで 太もも側に流れて パンツからはみ出してヒートテックまで濡れてきた 『もれた、っ』 悔しい、どうしよう、 と、1人で泣きそうになったけど ずっとこうしてもいられないことに気がついた 連絡が来たら迎えに行かなきゃいけないし このままにしたらスーツにまで染みてきてしまうかもしれない よろよろと立ち上がり そのまま個室に入って ゆっくりとベルトを外してスーツを下ろすと ヒートテックの太ももの付け根のところが濡れている 気持ち悪い、と そのままスーツを足から抜いて ヒートテックも脱ぐ すると水分を吸ってもこもこになったパンツが姿を現して余計に悲しくなる ゆっくりそれから脚を抜いて どうしよう、これ、と ぶら下げて見るけどどうしようもなくて ヒートテックと一緒に丸めてとりあえず置いておいて 濡れてしまった体はトイレットペーパーで拭いた 車の鞄の中に替えのパンツ入っている、と 気持ち悪いけど素肌の上にスーツを履いて 濡らした物は丸めて持って急いで車に向かう その時だ 携帯が振動して確認すると 終わりました、とメールが来た 了解、と返信をして ゆっくりしてられない、と 急いで車に戻ってサンシェードを掛けて中を見えなくして後部座席で替えのパンツを履いて 濡らしてしまったものは袋に入れて 助手席の下の見えない所に置いておいて そのまま急いで迎えに行った ◇◆ これ、どうしよ、 と、自分が濡らしたパンツとヒートテックの入った袋をぶら下げて困っていた これ、きょうへいに見つかったら おもらししたってばれちゃう もう捨てちゃおうかとも思ったけど きょうへいがおれに買ってくれた物を捨てたくなくて 洗濯室の前でウロウロしていた この中だったら洗えるけど 自分が汚した物を洗ってもらうのは仕事と違うからダメだと思うし、何より恥ずかしくて入れないでいた 「おー、いおりん。おつかれ」 『…あきらくん』 「いおりんも送迎終わり?」 『あー、うん』 「それ、洗い物?一緒に出しておこうか?」 と、あきらくんは手を出してきて ぱっと後ろに隠す 『…ちがうから、これは』 「そうなの?じゃあここで何してんの?」 『なんでもない、』 あきらくんが来たなら戻ろうと とりあえず袋はロッカーに隠して置こうと考えるが ガシッと手首を捕まれ引き止められた 『な、なに?』 「それおもらしパンツでしょ?」 にやり、と笑いながら聞いてきて 顔が熱くなる 『ち、』 「おもらしパンツなら洗わないとダメだよ?仮眠室の近くのシャワールームに洗濯機あるから一緒に洗いにいく?」 『……1人で、いく』 「オレ見張っててあげるよ。いおりんがおもらしパンツ洗ってる間誰にも見られないように」 『えっと、……おもらししたって、誰にも言わないで、』 「わかってるから大丈夫、ほら、行こ」 うん、と頷いて あきらくんに言われるがままついて行く 「つかいおりんの方がこの会社長いのになんでシャワールームの洗濯機の事知らないの?」 『知ってたけど思いつかなかった、』 「いつもおもらしした時どうしてんの?」 『いつも、きょうへ…あいつに、任せてたから』 「今日も任せればいいじゃん」 『だって、おもらししたって言ったら心配させるし……はずかしい』 「いまさら?」 『そういう事いうなよ、』 「やってもらえんなら気持ちいいからいいじゃん。お尻も拭いてもらったりさー」 『……やだ、だってあいつ、この前からあんよ上げてって言うんだよ』 「え?何が嫌なの?」 『そんな言われ方したら、赤ちゃんに思われるじゃん?』 「そんなん、いまさらじゃん」 ちがうのに、 そんな言われ方、虎太郎と一緒なんだ 虎太郎と同じ赤ちゃん扱いで、 たしかに、虎太郎がよしよしされてんのは羨ましかったけど… でも、おれは、あいつの甥っ子じゃないし、 赤ちゃんじゃなくて あいつの飼い犬だけど、 ……好きな人になりたいのに、 だから、赤ちゃんだと思われたくないんだ

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