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第54話

「シバ、温泉って好きだよな?」 『おんせん、すき』 「今年の年末年始は温泉にするか」 と、休みでゴロゴロしているシバに声をかける 『なにが?きょうへいの実家行かないの?』 「いや、うちの家族今年はみんなで旅行行くんだって。虎太郎も夜のおむつも完全に外れて楽になったからって。ほら、それにあいつ誕生日じゃん…ってシバ。膨れんなよ」 と、携帯で温泉宿を探しながら言っていたら 膨れていたシバ 今のシバにおむつの話題はダメだった トイレトレーニングをすることになったシバだが朝からおむつはパンパンに膨らんでしまっていてシャワーを浴びた後おもらしパンツを履かせていたが昼過ぎの現時点で2度おもらしをして汚してしまったから今はおむつを履かせていて 今のところトイレトレーニングは順調では無い 『……おれだって、思い出せばできるし』 「そうだなー」 と、そろそろ前トイレに行ってから1時間半か、とシバをトイレに連れていく 『んん、おしっこないのに』 「無くてもしてみる。トイレでおしっこ」 『…わかってるもん』 と、トイレの前に立たせるがおしっこは出なくて諦めておむつの中にちんちんをしまってリビングに戻る 今日はまだトイレでおしっこできてないんだよなあ、シバ ネットでトイレトレーニングの記事を読みながら考えるが まぁ、どう考えても幼児向けのその内容に現状を上手く当てはめられないでいた もちろんトイレ行きたくなったら自ら行ったりとか俺に伝えたりするのは問題なくできるしトイレが何するべき場所かも理解はしている ただ、トイレの間隔が2時間以内だったり 2時間以上出ない事もあったりまちまちで、 しかもおしっこしたい感じがイマイチ自分でわからなくなっている 『んんん、おしっこうまくできなくてイライラする』 「焦らなくていいから」 『だって、赤ちゃんになっちゃうからいやなんだもん』 「おしっこしたいのはわかるか?」 『…わかる時と、わかんない時ある。わかってもすぐ出ちゃうし』 「そっか」 どうしたもんか、と テレビを見ながらゴロゴロしているシバの頭を撫でる 家にいる分にはいいがやっぱり出かけるとか仕事中とかは不便だよなあ、おむつ外れてないと 「じゃあトイレまで我慢ができないならまずはアヒル使ってみるか。おしっこしたくなったらおむつにしないでちゃんとおむつ脱いでおしっこする」 『や、あひるさん使わない』 「アヒルさんの方がおむつでおしっこ漏らすより大人だぞ」 『……でも、やだし』 「トイレまにあう時はトイレいけばいいから」 とりあえずオマルこっちに持ってきておこう、と寝室からおまるを持ってきて ソファの後ろにおいておく シバはふん、とテレビに視線をおくって オマルなんか使わないし、と背中で言っていた しかし、しばらくすると もぞもぞとシバが腰を揺らしてるのが見える 「シバ、おしっこだ。トイレ行こ」 『おしっこしたくないもん』 「…さっきおしっこ出てからちょっと時間経ってるだろ」 『……ないもん。今テレビ見てるから邪魔しないで』 「…もういいよ。じゃあ赤ちゃんだからおむつでおしっこしな」 無理に言っても無駄か、と今回は俺の方が諦めてしまう しかし、 『……赤ちゃんじゃねえもん!きょうへいいじわるいうなよ!』 「だってシバがトイレ行きたくないんだろ」 と、シバの気に触る言い方をしてしまったらしい 『んんん!おれだって!おもらしばっかりでいやなのに!』 と、シバは怒りながらも ぐにぐにと自分の股間を触っていて おしっこしたいのは明白だ 「シバ、赤ちゃんじゃねえならおしっこしたくなったらトイレ行くんだろ」 『だって、きょうへいに言われんのやなんだもん!』 「でもシバ今ちんちんもみもみしてんじゃん。おしっこしたくなってんだろ?」 『…えっと、』 と、少し考えて自分の手の中を見るシバ 『んんっ、ぁっ、』 そして、 じゅうぅ、とシバの手の中から くぐもった水の音が響く 『…おしっこ、』 「おしっこ出たか?」 『おしっこ、でちゃった、』 「そっか、おいで」 と、シバの股間に手を当てると まだおしっこは出ていて 少し手を動かすとぐしゅぐしゅと水の音がする 『んんんっ、ぐしゅぐしゅしないで、』 「おしっこいっぱいでたな」 『だって、』 「止まった?」 と、確認してシバが頷くと そのままスウェットとおむつを脱がせる 「シバ、一応アヒルさん座りな」 『…やだ』 「残ってるかもしれねえから」 『……んん、』 シバは悔しそうな顔をしながらも オマルに跨った 『…おしっこない、』 と、少しだけして首を振るから 「おいで」 と、おしりふきで拭いてからおむつを脚に通す 『きょうへい、ごめんなさい』 「次はちゃんとおしっこ行くこと。約束できるか?」 『…うん、』 「よし、いい子だ」 と、シバの頭を撫でてやると すぐに抱っこ、と上に乗ってきて 悔しかったのか おむつの中に手を突っ込んでちんちんを触っていた 「ちんちん触んない。赤ちゃんじゃねえんだろ」 『だって、』 「シバ赤ちゃんだから仕方ねえか?」 『…赤ちゃんじゃねえもん』 「赤ちゃんじゃねえならまずはアヒルさん使えるようになろうな」 と、シバの頭を撫でると ものすごく不服そうな顔をされた 『…』 「あとはちんちん触んのやめような」 『……触ってねえもん』 「シバ、ちんちん触んのはおしっこの時と風呂入る時だけな」 『……オナニーする時は』 「触っていいけど。人前で触んの無し。シバ人前でオナニーしないだろ」 いや、するか? 『しない、』 「じゃあ約束な」 と、ちんちん触んないように シバの手を拭いてやって 手繋ご、と塞いでやった シバも満更でも無いようで 俺の手を掴んでふにふにと触り始めた 代わりに触り心地いいもんでも今度用意しとくかなー

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