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第70話
「おしっこちゃんと出た?」
『うん、ちゃんとたくさんでた』
「パンツ濡れてないか?」
『うん、全然濡れてない』
「えらいじゃん」
次の場所に移動する前に
シバをトイレに行かせ
シバを車に乗せ
車を発車させる
「寒い?冷えた?」
『うん、ちょっと寒くなった』
と、すぐに暖房を強める
『どこ行くの?』
「温泉行こ」
『温泉?』
「お前温泉好きなんだろ?冷えたからちょうどいいし」
『すき。でも旅館の部屋に温泉あるじゃん』
「まぁあるけど。源泉かけ流し」
『部屋帰るの?』
「いや、露天風呂あんだよ。そこも源泉かけ流し」
『へええ、寒いから早く入りたい』
「飯後で大丈夫か?」
『うん。玉子食べたし』
と、シバの腹具合も確認し、問題なさそうだから予定していた温泉に向かう
「そういえばお前箱根でやりたい事とか行きたい所とかなかったか?あるならそこも行くけど」
『おれは匡平と一緒にいれる所いきたい』
「一緒にいるだろ」
『うん。だからきょうへいが行きたい所連れてって』
かわいいやつだな、と思いながら
運転を続けていると
『………きょうへい、』
と、何やら少し躊躇ったシバの声
「どうした?おしっこ?」
『ち、がう』
「何?酔ったとか」
『そうじゃなくて、』
「どうした?」
『おれ、ちんちんの毛生えてないけど大丈夫かな?温泉』
「………あー」
『他に人いっぱいいるかな?』
「……どうだろうな、年末だし、まぁある程度いるだろうけど」
『まだ生えてない子供ちんちんだと思われるかな?』
「…タオルで隠しとけよ」
確かに、不釣り合いなのかもな
大きい身体に物もしっかりとサイズ感あるのにつるつるって
『…うん、』
「恥ずかしいならやめておくか?」
完全に失念していた
つるつるの下半身に見慣れていて
そんな事まったく気付かなかった
さすがに外でおむつ脱がせんのはと思ったから
新しいパンツを履かせるところまでは考えていたがその中の事までは考えていなかった
別に恥ずかしいほど質素な物じゃないし
まぁ、今どき男でも処理してる人もいるから問題ないだろうがあとは本人の気持ち次第だ
『やだ、温泉入りたい』
「じゃあ行くけどいい?」
『うん』
「本当に露天って感じのところ行くからな」
『へええ、そんなんあるの?』
「あぁ、ちょっと遠いからゆっくりしてな」
『うん、』
と、シバは車が発車してすぐうとうとし始めた
行きの車で寝たとはいえ
朝も結構早かったし
ホテルで俺は仮眠をしたがシバは起きていたようだったしな
おねむの時間か
『きょうへ、ねむい、』
「いいよ、寝てて」
『やだ、寝たくない』
「なんでだよ、疲れたろ」
『おれ、寝たらすぐおしっこでちゃうし、』
「さっきトイレ行ったばっかりだから大丈夫だと思うけど」
『んん、でも、でちゃったらどうしよ、』
「片付けてやるよ?」
『や、汚したくないもん。大人パンツだし』
「ええ、じゃあパット入れときな。さっきいっぱい出たならもしおねしょしてもそんな出ないと思うし」
『どこあんの?』
「後ろの端っこの紙袋」
と、伝えると
シバはそれを取るが
開いてみて
裏返したりと苦戦している
『んん、できない、どーやんの、ねむいのに、んんん』
と、できない事がいやなのか
眠いからか、いやどっちもだろう
ぐずり始めてしまった
「シバ、じゃあベルト外して前開いといて」
『うん、』
と、シバが前を開いた事を確認して路肩に停車する
『つけてくれるの?』
「あぁ、貸して」
と、パットを受け取り
「ちょっとだけお尻あげような」
と少しズボンと下着を下げと
ふわり、と少しだけ男の匂いがする
「シバのパンツの中ちょいえっちなにおいすんな」
『…しないもん』
「さっき勃起した時トロトロでた?」
『……きょうへいのせいじゃん』
「パンツネイビーにしてよかったな」
シミが目立っていない事を確認して
中にパットを突っ込んで広げてやる
「もぞもぞしない?」
『うん、』
「よし、大丈夫だな」
と、もう一度しっかりとパンツが上がっている事を確認して
フニフニ、と少しだけパンツの上からちんちんを撫でてズボンの前も閉める
『ありがとう』
「おお。じゃあゆっくりしてな。着いたら起こすし」
『うん』
と、シバは本当に限界だったようですぐに寝てしまった
◇◆
「シバ、着いたぞ」
『んん、もう、』
「眠いか?大丈夫?」
『うん、おんせん、』
と、ぐしぐしと目を擦るから
俺はちょっとした着替えとタオルを用意して
温泉に行く準備をする
『んん、』
すっげえ寝ぼけた顔してんな、
かわいいとおでこにキスをして
シバの前を開く
『なに?』
「パット。ここで出してこ。外だと恥ずかしいから」
『うん、』
「おしっこ出そうじゃない?大丈夫?」
『大丈夫、』
と、中に手を入れると
少しだけ湿っていて
汗か?とパットを引っ張り出すと
先っぽが当たるところに薄黄色の手のひらサイズの染みができていた
『みないで、』
「ちょっとだけおしっこでたな」
『出てないもん』
いや、出てるけどな、と
軽くちんちんをおしりふきで拭いてから
前を閉じ
濡れてしまったパットとおしりふきを袋に入れて口を閉じ処理をする
「よし、行くぞ」
と、荷物を持って車から降り
温泉に向かう
『きょうへい、おしっこしたくなっちゃった』
つい先程は無いと言ってたのに
やっぱりパットに出てんだから身体の中にも溜まっていたようだ
外に出て寒かったからか
目が覚めたのか尿意に気付いてもじっと動くシバ
「もう出ちゃうか?」
『がまんできる、』
と、自信なさそうに言う
「トイレすぐだからな」
と、温泉施設の駐車場のトイレにシバを連れていく
「ほら、行っといで」
間に合った、とシバに言うが
『きょうへい、ここ怖いから一緒に入る』
と、片手で中心を抑え
少しパタパタと足踏みをしながら
もう片方の手で俺の袖を引っ張る
あぁ、暗くて怖いか、と
一緒に中に入って
「自分でできるか?」
『うん、』
と、腰をもじもじ揺らしながらもどうにか前を開けおしっこを始めるから
すぐ隣で見ててやる
『はぁ、ぁ、』
と、間に合った安心感からか
我慢したから気持ちいいのか
気持ちよさそうな息を漏らしながら
おしっこをトイレに流していく
すっげえ気持ちよさそうな顔してんな…
ぶるっと最後に身体を震わせて
おしっこを出し切るシバ
前に比べておしっこの量増えたよな、こいつ
前はただ単に頻尿だったから量少なかったのに
水分取りすぎてんのか?
『きょうへい、間に合った』
「おう、出ちゃう前に言えて偉かったな」
『うん』
「パンツ濡れてねえ?」
『大丈夫』
と、しっかりちんちんを振って
パンツが濡れないように気を付けて
前を閉じ手を洗う
『おしっこすっきりした』
「よかったな」
『おんせん楽しみー』
と、目が覚めてトイレに間に合ったからか
ご機嫌に温泉に向かった
つるつるちんちんの事はこのまま忘れていてくれると助かるな
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