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第79話

これからも、きょうへいとずっと一緒にいられますように あと、 おねしょが治りますように おもらしも…しなくなりますように と、お参りでしっかりお願いした 朝早くもない時間になっていたからそんなに混んで無くて すんなりお参りもできた 「何お願いしたの?」 『内緒』 「おねしょ治りますようにってちゃんとお願いしたか?」 『ついでにね』 「そっか、じゃあ治るな」 『…って言わせんなよ、叶わなくなっちゃうじゃん』 「ちゃんと俺もお願いしといたから大丈夫だよ」 『だから言わないでって!』 おねしょ治んなかったらきょうへいのせいだ 『龍の水の所行く』 「あー、水な」 縁結びのやつ そんなのに頼るなんて 女々しくてちょっとはずかしいけど… 早速その水の所に行くと寒いせいか 人が少なくて すぐに水の所に行って 水をちょっとだけ触るとびっくりするぐらい水が冷たくてビクッとちょっとだけ震えた 『つめた、』 「この時期冷たいだろ、やめとけ。飲めないって」 『やだ。どの頭のやつ飲むのが1番効果あるのかな』 「ええ、知らん。ちょっと待って」 と、きょうへいがスマホで調べるけど結局わかんなくて 右から3番目の頭の水を1口飲む 『つめた、』 「そんな冷たいの?」 『きょうへいも』 と、いうときょうへいは真ん中の頭の水を飲んだ 「すげえ冷たいな」 『ね、冷たい』 いっぱい飲んだ方が効果がありそうだから また飲むけど 「シバ、冷たいからもうやめときな。体冷えるだろ」 『ええ、でも』 「そんな縁結び必要か?」 『だって…』 きょうへいと、ずっと一緒にいたいし 「お前にはそんなん必要ねえと思うけどなー」 行こ、ときょうへいは水を飲んで冷たくなった俺の手を引っ張ってくれた 「人が来たら離すから今だけなー」 『…うん』 ちょっとしか繋げないのは寂しいけど 手が暖かくなって嬉しかった 『おれきょうへいの手好きだなー』 「体温高いからだろ」 まぁ、それもあるけど きょうへいの事好きだし、手繋ぐのも好き 『きょうへい、近く?あの、湖の鳥居の所』 「近いぞ」 『水に落ちねえ?』 「落ちない、大丈夫」 大丈夫だとは思うけど 夢で水浸しになって怖かったから… 『大丈夫かな、』 「大丈夫だよ、怖いならやめるか?」 『…いく、』 怖いけど きょうへいきっと楽しみにしてただろうし 怖かったらおれは写真だけ撮ろ、 「シバ、おしっこ行っとくか?」 と、トイレの近くを通る時に言われて まだトイレ行きたくないけど 念の為、 『行っとく』 入ろうとしたけど 暗いトイレで怖くて 他に人もいないから 『きょうへい、一緒に来て』 と、きょうへいを引っ張って中に一緒に入って 『ちょっと待ってて』 と、すぐにトイレの前に立っておしっこをして すぐにパンツをあげようとすると 「シバ、パットもぞもぞしないようにな」 手を止められて ちんちんを振られる 「パンツにおしっこつくだろ」 『ちょっと、』 その後も後ろからパンツの中に手を入れられて パットも直される 『自分でできるのに』 「そうか、悪い悪い」 と、さっさと前を閉められる さっき水飲んだからかな、おしっこいっぱい出たな 「偉かったじゃん、シバ。ちゃんとおしっこ出ちゃう前にトイレ行けて」 『…できるし、』 手を洗うと きょうへいがタオルが出してくれたから 手を拭いた 「早く行こ、鳥居の所」 『うん』 また手を繋ごうとしたけど 人が何人かいたから手を繋ぐのをやめて そのままきょうへいの後ろをついて歩く 「ほら、見えてきた」 『わ、本当に水の中にある』 「近く行こ」 と、近付くと 夢と違って 鳥居の所まで細い道みたいなのがある 「シバ、鳥居の所まで行ってみな、写真撮るから」 『ええ、こわい、』 「大丈夫だよ、俺シバの写真撮りたいから行っといで」 『ええ、こわい、』 「じゃあ一緒に行こうか」 『うん、』 と、 きょうへいにくっついて行こうとすると 「良かったらお2人で写真撮りましょうか?」 と、近くにいた人が声をかけてくれて 「お願いしてもいいですか?」 と、 きょうへいがカメラを渡したから 頑張って鳥居の方まで歩いて写真を撮ってもらった 「ありがとうございます」 と、きょうへいはカメラを受け取りお礼を言う 「観光ですか?」 「あ、はい。観光です。そちらもですか?」 「いえ。私は地元で。温泉とか行ったんですか…?」 「あ、一応昨日」 「…その節はすみませんでした」 「…は?」 「いえいえ。では失礼します」 と、その人はカメラをきょうへいに渡すと さっさと行ってしまった 『あの人写真とか撮らなくて良かったのかな?』 「なんか観光客じゃなくて地元の人だったっぽいぞ」 『へえ?』 地元の人もくるんだ、初詣とかかな 「ほら、シバ1人で写真撮らせてよ」 『水いっぱいになったら怖いからいいって』 「夢のな?」 『うん、』 「大丈夫だから撮らせて、怖くなったら俺が助けてやるから」 『…ズボン脱がさないでよ』 と、ちょっと夢で見た事を思い出して怖いけど 細い道を通って 鳥居の真下まで行くと 「シバ、笑って」 と、言われちょっとはずかしいけど笑うと写真を撮られた 『次きょうへいね』 「俺はいいって行くぞ」 と、きょうへいは撮らせてくれなくて 見せて、と きょうへいのカメラを借りて 撮った写真を見る うん、景色いいし いい写真 一人で撮られてんのばっかりではずかしいけど 「楽しかったか?」 『うん、もう帰る?』 「そうだな、飯食って土産買ったら帰るか」 『なんかちょっと寂しいな』 「また来ような。まだ行ってねえところもいっぱいあるし」 『そうなんだ、楽しみだな』 きょうへい、またおれのこと旅行に連れてってくれるんだ おれのこと、めんどくさくないんだ 「昼飯行こ、ちょっといい店予約してるし」 『そうなんだ、おれお腹すいちゃった』 「ちょうど良かったな、行こ」 と、きょうへいはおれの頭を撫で1歩前を歩いて車に向かった 何食えんだろ、楽しみだな

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