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第81話

あの後、帰り道はおねしょしたくないから寝ないように気をつけて、 思ってたより道が混んでたからちょっとパット濡れたけど、おもらしはしなかった その後帰ってから色々して、 そしたらいつも寝るくらいの時間にはもう目があかなくなって ほぼ倒れるように寝たけど どうにかおしっこだけはちゃんしてから寝た そしたら、 『きょうへい、きょうへいおきて、』 と、まだ隣で寝ていたきょうへいを揺すって起こす 「んー、なんだ?シバ?おはよう」 よしよし、ときょうへいはまだ眠そうにおれの事を撫でた 『きょうへいおはよう』 「今何時?」 『9時!』 「結構寝たな」 と、きょうへいは伸びをして起き上がる 『きょうへい、見て』 と、おれはきょうへいに見せたかったもの、 パンツ、正確にはいつの間に履かされたのかおむつの中、 スウェットのウエスト部分を引っ張って見せる するときょうへいは中を覗いて すぐに手を入れおむつをもしゃもしゃ揉む そして首を傾げて おむつのテープを剥がし中に手を入れる 「…濡れてねえな?」 『うん、濡れてるない、今日おねしょしてない』 「すげえじゃん、シバ。昨日寝る前にトイレ頑張って行ったもんな」 『うん、おねしょしてなかった』 お参りでお願いした効果出たのかな、と ちょっと嬉しくなる 『きょうへい、おむつはずして。おれおしっこ、トイレでしてくる』 と、きょうへいに言うと テープをはずしておむつを脱がせてくれたから スウェットだけ履いてトイレまで急いだ トイレに着くとすぐにスウェットを下ろして おしっこをすると 一晩中分のおしっこが沢山トイレに流れる すっげえでる。朝いっつもこんなに出ないのに。 それにトイレまで間に合ったし、スウェットも濡れてない おもらしもしなかった これって本当にお祈りの効果かも 『きょうへい、トイレ間に合った』 スウェットも濡れてない、と スウェットを見せる 「おお、本当だ。シバすげえじゃん」 やった、間に合ったから今日は大人パンツにしよう 『きょうへい、大人パンツ履く』 「ええ、早めにトイレ行けるか?」 『大丈夫、だって今日は家にいるし』 「まぁ、それもそうか。じゃあちょっとでもパンツ濡れたら言えるか?ほっとくと痒くなっちゃうし」 『大丈夫、ちゃんと言える』 昨日車でおねしょした以来、失敗してないし 昨日もおもらしはしなかったし 『きょうへい、今日はなにすんの?』 「今日は洗濯だな。昨日帰ってとりあえず水付けといたけど洗わなきゃなんねえの沢山あるし」 『へえ、洗濯』 おれにパンツを履かせたらきょうへいは脱衣場の方に向かうから おれもお手伝いしようと思いつつついて行ったけど 何したらいいかわからないからリビングに戻ってこたつの電源を入れ、自分用に買ってきたお土産屋の温泉まんじゅうを食べているときょうへいがソファーの横に何かを置く 『……なんでそれこっち持ってきたの』 「シバトイレ上手になったからトイレトレーニングしようと思って」 『トイレトレーニングってなに、おれそれ……あひるさんは使わねえけど』 「使わなかったら使わないでいいけど。一応な」 『一応もいらない』 「シバ、お前今日はパンツにちょっと出ちゃうのも無しな?」 『わかってるし』 「だからパンツもいきなり大人パンツで練習だから、今日はもしトイレに間に合わなくてパンツに出そうだったらアヒルさん使いな」 『あひるさんは使わないって』 「だから間に合うんなら使わなくていいから。一応置いておくだけな」 と、きょうへいはあひるさんを片付けてくれなかった 使わねえのに、とそいつにふん、と背中を向けて テレビを付けた 『きょうへい、おれなんかお手伝いすることある?』 「もうあとは洗濯機にまかせればいいから大丈夫。乾燥まで終わったら洗濯もの畳んでくれると助かるけど」 『あんまり好きじゃないけどやる』 「ありがとなー」 『乾燥までおねがいしたの?洗濯機に』 「あぁ、めんどくさいからそうした。旅行の後で洗濯物おおいから乾燥終わったらまた回さなきゃなんねえけど」 『そんなんなら干す?その方が早いでしょ』 「ええ、俺洗濯干すの嫌いなんだよなあ」 『ベランダ広いのにきょうへい絶対部屋干しか乾燥機だよね』 と、そこまで言ったところで気づいた 『きょうへいって高いところ怖いから洗濯外に干さないし窓掃除しないの?』 「……うるせえ」 なるほど、初めて気付いた 結構色んなところ掃除したり他のお掃除は自分でやるのに 『おれが洗濯物ほす』 「いいって。お前パンパンしたりシワ伸ばしたりできねえだろ。外寒いし」 『ええ、でもお手伝いするし、』 「今洗濯したのお前のおねしょマットとかパンツとかだから部屋干しでいいって。恥ずかしいだろ?おねしょマット見られんの」 『そ、そうだけど』 たしかに、外からおれのおねしょマット見られちゃうのははずかしい おねしょする人が住んでんだってバレちゃうかもだし きょうへいがキレイにしてくれるからおしっこのシミとかはほとんど無くなってるけど やっぱりちょっと恥ずかしかった …ずっと使ってるやつとかは少しだけおしっこのシミ残っちゃってるし 「じゃあ部屋に干そうか、お前のおねしょマット」 と、きょうへいは思いついた様に言ったけど 首を振った おれがおもらしとかおねしょで汚したマットとか、部屋干しでずっときょうへいに見られてるって考えたら恥ずかしくて、 しかも多分今洗ったの、おれが今回の旅行で汚したやつだし… 車でおねしょしたやつとかあんじゃん、 それ、きょうへいにずっと見られてんのやっぱり恥ずかしいし 「え?なに?部屋干しやなの?」 『やっぱり、乾燥機しよ』 「そうか?お前やならいいけど」 と、きょうへいは部屋干しをやめたから もうお手伝いは諦めて コタツにはいるきょうへいの隣に移動して ひざ枕、ときょうへいの足に頭を乗せた おれ、お手伝いしたいと思ったけど 所詮は飼い犬だから多分色々上手にできないしきょうへいもあんまりそれを望んでない。 だから今日は1日、きょうへいにかわいがってもらお

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