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第88話

朝はきょうへいが出て行っちゃって悲しくて 1人でで遊んで、 きょうへいに迷惑かけて、 きょうへいに嫌われたかもって不安になった でも、きょうへいはおれのこと嫌いじゃないって言ったし… 仕事がんばってって言われたから がんばって仕事をしていた そして、 仕事を頑張りすぎてしまったからか 集中しすぎていたからか …トイレに行くのを忘れていた 最近、おもらしもおねしょもしなくなって 大人パンツ履いていたからトイレも意識して早めに行っていた しかし、今日はちょっと忘れていて 倉庫で在庫管理をしていて、 気付いたらちょっとおしっこをしたくなっていた 「いおりん、そっち何個だった?」 『こっち、4個』 と、おしっこしたい事に気付いて そろそろトイレに行かなきゃと 一緒に在庫を数えていたあきらくんにつたえて1度抜ける事にした 『あきらくん、おれ、ちょっと出ていい?』 「うん、どうしたの?」 『おしっ、…トイレ』 おしっこ、ときょうへいにいうみたいに言いそうになって恥ずかしいからすぐにいい直す 「おしっこ?行っといで。漏らさないようにね」 『うん、行ってくる』 と、言い残してすぐに倉庫を出た おしっこ、けっこうしたくなってた お腹の下の方パンパンになってる、と 少しそこを摩ると すぐに少しだけ離れたところに掃除の人がいるのをみつけて 手を離して普通の顔をした おしっこ我慢してるってバレたくないから 手を離してちょこっとだけその場で固まってしまったけど どうにか歩き出して トイレに急ぐ しかし、 『あ、』 おれが入ろうとするちょっと前に 掃除の人がトイレの中に入って行って 清掃中、と看板を立てかけた どうしよう、と中をちょっと覗くと ぱちり、と清掃の人と目が合う そして 「あ、すぐ終わりますけど先入ります?」 と、聞かれてすぐに首を振った 『大丈夫です、』 と、すぐにそのまま引きさがる すぐ終わるって言われているのに 先に入るのなんて もうおしっこ我慢できないですって言ってるみたいな物だから 上の階のトイレにいこう、と そのままエレベーターの所に急いで行ってボタンを押す 止まってると余計おしっこしたい、と お腹の下の方にがまたじんじん痛い感じがして ズボンのところをぎゅっと握って脚を少し足踏みして耐える おしっこ、したい、 『…おしっこ、したい、ぃ、』 早く早く、とエレベーターのボタンを何度か押しながら足踏みが止まらなくなる きた、とエレベーターが到着すると 誰かが乗っていたら困るから 1度手を離して ぴっと立って耐える そしてすぐにエレベーターに乗ろうとするが 「あ、お疲れ様でーす」 『お、おつかれさまです、』 と、降りてくる人がいて 普通の顔をして挨拶をしてすれ違ったけど じわ、と少し先っぽが暖かくなって エレベーターのドアが閉まると すぐに先っぽをにぎった 『んっ、ちょっとでた、っ』 1階のトイレは受付の前通らなきゃ行けないから2階のトイレに行こうと 2のボタンを3回くらいおした 誰もいないから、と ぎゅっと自分の中心を握ってみると おしっこしたいのが少しだけましになる はやく、早く、 おしっこでちゃう、 もっと早くトイレ気付けばよかった、 もうちょっと早ければ、 掃除の人が入る前にトイレ入れたのに もうおしっこしてたはずなのに、と 考えてしまって 身体が勝手にトイレに向かっておしっこをする所を想像してしまった じょっ、と音をさせ手の隙間からおしっこが飛び出しびっくりしてすぐにちんちんを握りなおす 揉み揉み、と握ってみると ほんの少しだけマシになるけど もう2階に着くから手を離さなければいけない 『っ、』 でちゃうかも、と思いながら ゆっくり手を離すと ちょろろ、とまた少しだけ零れたけど がんばって力を入れるとおしっこはどうにか止まった そして2階に着きドアが開いたから 1歩踏み出すが 『っ、』 じわっ、とまた先っぽが暖かくなって すぐに握りなおす どうしよう、歩くとでちゃう、 『んんっ、でる、』 でもここでずっといる訳には行かないから、と 回りを見て人がいない事を確認して ぎゅっとちんちんを抑えてトイレまで急ぐ 『でちゃっ、ぅぅ、』 と、できるだけ早く歩くけど 1歩踏み出す度に じょ、ちょろ、ちょろろ、と少しずつおしっこが零れるけど まだ手が濡れないなら 少しでもトイレには出したくて そのまま急いでトイレに向かう もう、おしっこしたい、 おなかいたい、パンツの中が濡れて重くなってきた感じがする でも、ようやくトイレが見えて 中に入ろうとしたが どんっと衝撃を感じて 思わず手が股間から離れ 後ろに倒れる 『わっ、』 どすん、とおしりに感じた衝撃に じゅうう、と一気に暖かくなるパンツの中 「あっ、ごめん」 『あっ、』 しゅううう、と身体から水が流れでる音がして 力が抜けてしまう あぁ、出ちゃってる、 おしっこが飛び出す勢いにおれの活躍筋なんてかなわなくて おしっこは止まることなくパンツの中に渦巻いて行く 「大丈夫?」 と、おれがぶつかった人、 瀧さんが手を差し伸べてくれていたけど 『んん、だ、だいじょうぶ、です、』 と、首を振った いま、おしっこ、出ちゃってるから、たてない 「どっか痛くしたかな?大丈夫?」 と、腕を引かれて起こされると パンツのおしりの方まで暖かくなってなってしまっていた そして、ようやく長いおもらしが終わって パンツが重くなって垂れ下がるような感覚、 全部、パンツの中におもらししちゃった、 瀧さんの前で、 『なんでもないです、すみません、』 と、瀧さんの顔は恥ずかしくて見れなかった どうしよう、と床をみると おしっこは広がってなくて ズボンも濡れていない事に気付く 今日、ぼーっとしている間にきょうへいがもこもこパンツ履かせてくれてたから、 どうにかパンツの中におさまったんだ、 良かった、瀧さんにバレてない、とすぐに頭を下げて、元きた道を引き返した

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