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第89話

エレベーターに乗ってきょうへいのところに行こうとした けど、 仕事頑張るって言ったのに おもらししたなんて恥ずかしくて言えなかった 最近おもらししてなかったし だからそのまま地下の倉庫にもどった 「あ、いおりんお帰り。おそかったね。間に合った?」 『えっと、上の階トイレまでいってたから』 「ふぅん、」 と、あきらくんは言ったけど 首を傾げて おれのことをじっと見てくる 『な、なに、』 「間に合った?ってオレ聞いたんだけど?」 『……』 「なんかいおりんおしりもこもこしてるよ」 『……だって、パンツの中に全部でたんだもん』 「漏らしたんじゃん」 『……』 「社長のところ行ってくれば?」 『…やだ、』 「なんで、どうすんの。つか何履いてんの?」 『もこもこぱんつ、パットも入ってる』 「なんで社長のところ行きたくないの?」 『…仕事、がんばってするって約束したから。もうすぐ今日終わるからそれまで我慢する』 「そうなの?でも溢れちゃうんじゃないの?ちょっと見せて」 『やだって!』 「じゃあパットだけ抜いたら?ほら、オレコンビニの袋持ってるよ」 と、開いて出してくるから 確かにパットだけ抜いたら濡れてる感じ無くなるかも、と ベルトに手をかけた 『…みないでね、』 「見ない見ない」 と言いながらもあきらくんはじっと見てくるから後ろを向いてベルトを開ける よかった、パンツの外側まで濡れてない でもたくさんおしっこしちゃったから吸収する所はおしっこいっぱいになっててちょっと垂れ下がっていた 「いおりーん、パットちゃんと袋に入れないとおしっこ床に落ちちゃうよ」 『んん、だって。じゃあ目閉じてて』 「わかったよー、しょうがないな」 と、あきらくんが目を閉じたことを確認して あきらくんの方を向いて 少しだけパンツをさげる パット、びしょびしょで黄色くなってる、と悲しくなりながら パンツからパットを出して あきらくんの持ってる袋の中に入れると ぴちょぴちょ、と少し先に袋の中に水が落ちてから ガサッと袋が音を鳴らす 「うわあ、沢山出たんだね。ずっしりしてるー、それにおしっこのにおいするね」 『やめて、嗅がないで』 「だってふわってにおいしたんだもん」 『やだ、』 「終わった?」 『ちょっとまって、』 と、すぐにパンツを上に上げたけど パンツの中も濡れていてぐちょ、と音をさせた でも我慢するしかないから そのままチャックを上げてベルトもしめる 『終わった、』 と、あきらくんからコンビニ袋を受け取って 袋の口を縛る 袋の口縛ったけど、きょうへいがいっつも入れてくれる黒い袋じゃなくて中が見えちゃって恥ずかしいから すぐに後ろに隠した 「いおりんパンツのなか大丈夫だったの?」 『……だいじょうぶ、』 「うそついてるー」 『うるさ、』 「おもらしパンツどんな感じ?」 『……いわない、』 「教えてよ。袋あげたじゃん」 『……おしっこ、いっぱいでぐしょぐしょになってる、』 「冷たいの?」 『うん、冷たくて気持ち悪い、』 「そっかぁ、おしっこ出た時はあったかくなるけど冷めちゃうと冷たくなっちゃうもんねえ。いおりんおもらししちゃってかわいそう」 よしよし、と頭を撫でられると悲しくなってしまった 気にしないようにしていたのに、 おもらししちゃってかわいそう、 あきらくんに言われた言葉がぐるぐるして おもらししちゃったんだ、 パンツの中にたくさんおしっこ出したんだって改めて感じてしまって泣きたくなった 『おれ、最近おもらししてなかったのに。ずっと大人パンツも履いてたし、』 「そうだったんだ、でも今日は久しぶりにおもらししちゃったんだね」 『そういうこと言うな、悲しくなるから』 「ごめんごめん。いおりんかわいいから意地悪したくなっちゃった。早くここの仕事終わらせて帰ろ」 と、ふたたび仕事に戻ったけど ずっとパンツの中は冷たくて、濡れていて悲しかった ◇◆ 「シバー、帰るけど。帰れるか?」 『うん、』 仕事が終わる時間になるときょうへいが俺のところまで迎えに来てくれた 『きょうへい、おれ仕事ちゃんと頑張ったよ』 と、報告すると 「ありがとな」 と、きょうへいは頭を撫でてくれた パンツにおもらしした事言わなきゃって思ったけど やっぱりパンツにおもらししたって言えなくて 黙ったまま助手席に座った 座るとおしりに濡れたパンツが張り付いて気持ち悪い、 「シバ、晩飯どうする?食ってくか?」 『家で食べたい、』 早く帰りたい。早く帰ってパンツ脱ぎたい、 「じゃあ適当に買って帰るか」 『ぎゅうどん』 「早く帰りてえのな」 と、きょうへいはとりあえず家の方に向かって1番近くの牛丼屋さんに寄ってくれるみたいだった 「シバ、どうした?おしっこしたいか?したいならどっかよるけど」 『ううん、ちがう。おしっこない』 もう出ちゃってるからお腹の中にはない 「どうした?疲れたの?」 『うん、つかれた、ちょっとだけ』 「そっか、じゃあ飯食ったらさっさと寝な」 『きょうへい気持ちよくするって約束したじゃん』 「別に今日じゃなくていいよ。明後日は休みだし」 きょうへいに心配させちゃったのかな、これ 『きょうへい、大丈夫だよ、お風呂入ったらえっちしよ』 と、きょうへいに言うと きょうへいは前を見ながらも少し笑ってくれた 「シバ優しいなあ。ありがとな」 と、言ってくれた きょうへいの方がやさしいのに、 牛丼を買って家に着くと 早くパンツを脱ぎたかった おしっこでちょこっと痒くなった、とおしりをもじっと動かした 早くパンツ替えたいな、 着替えなきゃ、と脱衣場に向かったけど 『きょうへい、なにしてんの?』 「風呂。いれてんの」 と、きょうへいが居て すぐにそのまま手だけ洗ってリビングに戻った きょうへい居たらパンツ替えられないじゃん、 とりあえずスウェットにだけ着替えて リビングに座った

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