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第91話

『あれ?おれのパンツ、』 朝にシャワーを浴びたからお風呂から出ていつもパンツが入っている引き出しを開けたけど空っぽだった 『きょうへい、おれのパンツなかったんだけど』 と、とりあえず腰にタオルを巻いてリビングに戻ると 「あぁ、こっちにある」 おいで、ときょうへいが言ったから そのままきょうへいに近付くと 『あ、テレビ、仮面ライダーやってんじゃん』 「今日仮面ライダーの日だろ」 『見る』 と、そのまま立って見てると 「ほら、足上げて」 と、言われたから足を上げると きょうへいがパンツを履かせてくれたから そのまま着替えはきょうへいに任せてテレビに集中する スウェットも着せてくれて 腰に巻いていたタオルも取られ 上は自分で着ていると きょうへいはさっさとタオルを洗濯機のところに持って行ってしまった 「シバ、朝ごはん食うだろ」 『うん』 と、食卓につくと おれの好きなかわいい朝ごはんが出てきた 『タコさん』 「お前好きなやつな」 『うん』 いただきます、と挨拶をして 目玉焼きが乗ったトーストを食べる 『なぁ、今日お休みだろ?どっかいくの?』 「なんか行きたいところあったら行くけど。どうする?」 『うーん、ご飯食べたらごろごろしようかなあ』 その後きょうへいとどこか行きたいかも、とぼーっと考えながら朝ごはんを食べる ごちそうさま、とご飯を食べ終わって 食器を片付けるの手伝って ソファで寝ようとソファに寝転がると 「シバ、寝るならトイレ行ってからな」 『ちょっとしか寝ないからだいじょうぶ、』 と、ごろごろしていると きょうへいはコーヒーを俺の前のこたつのテーブルに置いて座った ブラックコーヒーだからおれのじゃない、とじっとみる 「なに?飲むの?」 『ううん、いらない』 「そっか」 と、きょうへいはコーヒーを飲みながらパソコンを開いた 『仕事すんの?』 「ちょっとだけなー」 『じゃあちょっと寝てるから午後からおれとあそべる?』 「うん、いいけどなんか行きたいところあんの?」 『べつにー、きょうへいと遊びたいだけ』 ねむ、とそのままソファのクッションに顔を埋めた ◇◆ 「シバ、起きな。おしっこ行っといで」 と、揺らされて目を覚ました 『んん、おきる、』 そうだ、ちょっと寝るだけだったと起き上がって きょうへいに言われた通りおしっこしたい事に気付いて急いでトイレに行ったら トイレの目の前でじわ、と少しだけど先っぽが湿ったけど 急いでスウェットとパンツをまとめて下ろしてトイレにおしっこできたからどうにか間に合った 「間に合った?」 『間に合った』 「本当?」 『本当だし』 本当にちょっとだけ先っぽしめったけど 「まぁいいか」 と、きょうへいはパソコンを閉じた 「シバ、どこ行く?遊ぶんだろ」 『うん、どっかいく』 「ドライブでも、…ってあんまり遠出はなー、」 『なんで、行こうよ』 「今日休日だから混むぞ、道」 『ちゃんとトイレ行くよ?』 「んー、じゃあいくか。着替えといで」 と、きょうへいに言われて着替えに行く事にした どこ行くんだろ、 ドライブだと車だから柔らかいズボンにしよーとスウェットを脱いだ時だ 『きょ、』 なにこれ!、と急いで リビングにいるきょうへいのところにいく 『きょうへい!』 「どうした、騒いで」 『だって!へんなパンツ履いてる!』 と、前を隠しながらきょうへいに聞く いつの間にか履かされていたのだ、 きっとシャワーのあと、 テレビ見ている間にきょうへいに履かされて、気付かなかった 「だって約束しただろ?パンツ隠したら白いパンツ履くって」 『そ、それは……、だって、かくして、ない、』 「そうか?じゃあこれなんだ?」 と、きょうへいの手の中にあるのは おれが2日前くらいにテレビの裏に隠したパンツだ ……わすれてた、 そこならバレないと思ったから隠したのに そのままわすれてた 『…テレビの、』 「そう、テレビの裏側で見つけた。かぴかぴになってたけど?」 『……だって、忘れてたんだもん、きょうへい近くにいなかったから後で言おうと思ってたし』 「じゃあなんでテレビの裏にあったんだ?」 『……、それは、なぁ、きょうへい。もう隠さないから、おれのかっこいいパンツ出して』 「ダメだシバ。約束しただろ?」 『で、でも、もうしないから、』 「じゃあシバがそのパンツ1日汚さなかったらシバのかっこいいパンツ返してやるよ」 と、きょうへいはおれが前を隠しているズボンを取り上げて 恥ずかしいパンツ、 白いブリーフをじっと見るきょうへい 『ちょ、見るなよ、えっち』 「えっちじゃねえよ。つか、もう染み付いてね?ここ」 と、先っぽの所をつん、とつつかれる さっき、ちょっとだけじわってしたやつだ、それ 『ちがう!しみじゃない、』 「違うか?」 『ちがう、』 「まぁいいや。それ以上汚すなよ。汚しちゃったら俺にすぐ言えたら許してやるからな」 と、きょうへいはおれの手に持っていたズボンを履かせてくれた 今日のきょうへいはいじわるだ、 『いじわるすんなよ!』 「シバが約束守ったらな。ほら、どうすんの?ドライブ行かねえの?」 『…いくし!』 このパンツ恥ずかしいけど、 ズボン履いたらわかんないし… きょうへいとドライブしたいし… だっていじわるされてもきょうへいのことすきなんだからしかたがなかった

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