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第100話

「うわ、っ」 じょろろろ、と水の音と 脚にびしゃびしゃかかる水で目を覚ました 「やられた、」 おねしょしてやがる はぁ、とため息を吐いて起き上がると 隣のおねしょ犯、シバはもぞもぞと動いたが 『まにあったぁ、』 と、気持ちよさそうに寝言を言いながらも息を吐いていて 思わず笑ってしまう 「間に合ってねえよ」 と、じょわじょわと溢れさせ 水をどんどん広げていくシバを見ながら諦めて少しだけシバの頭を撫でる 『んん、』 もうパンツで大丈夫と言ったからパンツを履かせてみたがやっぱり失敗してしまったか それにしても今日はいっぱい出てる たくさん我慢していたのだろうか 間に合ったと言っていたし ようやく止まった頃には 俺の脚もシバの尻の下のおねしょマットにもかなり大きめな水たまりができていた おねしょマットの上ギリギリで収まった感じだな、これは やっぱり大人だからおしっこ沢山出るんだな、こいつ と久しぶりの完全なおねしょをまじまじと観察してしまう 「シバ、おしっこ出てるぞ」 片付けるか、とそのままシバのスウェットを下ろすと俺がいる方を向きながら寝ていたため、真ん中から片側だけぐっしょりと濡れて黄色く色を変えた恥ずかしいブリーフが姿を現したからそれもゆっくり下ろすと ふにゃんと柔らかいちんぽと生えかけの毛が少しだけ動き濡れているせいでつやつやに光って見えた 柔らかいそれをタオルで包んで拭いてやってから濡れている所を拭いていき おねしょマットも剥がす ここまでされても起きないとは今日は熟睡だな そりゃおしっこもいっぱい出ちゃうか 1人で買い物行くと言っていたがそれで疲れたのだろうか 何が欲しかったんだ? ちょっと待てば一緒に買いに行ったのに またよく眠ってるし、とそのままおむつを付けて 俺はシバの汚した物を洗うついでに軽くシャワーを浴びる事にしてバスルームに向かった しかし、シャワーを終え シバの物を洗濯機に入れていた時だ 『きょうへいぃ、』 と、シバのぐずる声がうっすらと聞こえた ぐっすり寝てたと思ったのにどうやら目を覚ましたようだ 『きょうへい、どこ、きょうへいぃ』 と、何とも情けない声だ 「シバ、こっち。すぐ行くから待っときな」 と、俺も聞こえるように ちょっと大きな声で伝えて急いで戻ると すぐそこまでシバが迎えに来ていた 『きょうへい』 「なにどうした?つか泣いてんの?お前赤ちゃんかよ」 『ち、がうし。きょうへいがいなかったから驚いただけじゃん、まだ、暗かったし、』 「へえ、びっくりして泣いちゃったんだ」 『ないてねえって、』 と、シバは急いでぐしぐしと目元を腕で擦った 「ほらおいで、シバ落ち着くまで抱っこしような。よしよししてやるから」 『…赤ちゃんじゃねえのに、』 と、シバは文句を言いながらもよしよしされに近付いてきて 抱っこ、とソファに座った俺の上に座り ふん、と顔を背けながらも ちゅぷ、と親指を咥えた 「よちよち」 『よちよちじゃねえの』 「赤ちゃんみたいだな、シバ」 『赤ちゃんじゃねえもん、』 「そうか?おむつ履いて指しゃぶりして…それに俺がいなくて泣いちゃうなんて赤ちゃんじゃん」 『……ちげえし。きょうへいがいなくなんのが悪いんじゃん…なにしてたの?』 「シバがおねしょしてかけられたから洗ってたんだろ?」 『おねしょ?、ぁ、』 と、ハッとしたようにシバは自分のおむつを触った 「おねしょマット使っててよかったな」 『おれ、…おねしょいっぱいでちゃったの?』 「あぁ、すげえ出てたよ。『まにあったぁ』って気持ちよさそうにしてた」 『そ、そんな、っ』 「トイレ行った夢見たの?」 『……わすれたし、』 「そっか、」 よちよち、とシバと背中を撫で すんすんと鼻をすするのが落ち着いた所で寝室に行くことにした 『きょうへい、喉乾いた』 「…水、ちょっとだけだぞ」 おむつ履かせてるからいい気もするけど、となんともダラしない考えをしてしまい ウォーターサーバーの水をシバに飲ませてやる 『きょうへいおれのおしっこいっぱいかかった?』 「そうだな、シバ俺に脚絡めて寝てたから」 『だって…抱き枕、』 「なに?抱き枕の代わりにしてたの?」 『うん、』 「へえ、よかったな、汚れたのが抱き枕じゃなくて俺で。すぐキレイにできるし」 『……ごめんなさい、おねしょして』 「いいよ別に。でもシバ昨日寝る前ちゃんとトイレ行ったか?」 『…昨日は、わすれたけど、』 「だからか。すげえいっぱい出ちゃってたぞ」 『だって、一応あひるには座ったよ』 「出なかったか?」 『ほとんどでなかった、』 アヒルに座ってたんだ、と 中を確認すると 確かにほとんど濡れていない 「水飲んだらもう一回寝る前に座っとくか?アヒル」 『や、しない』 「しねえの?お腹の中残ってるかも知んねえぞ?」 『ううん、お腹すごいすっきりしてる』 そりゃよかったというかなんというか 寝ながらそんなすっきり全部でちゃったんだな、今日は 『おねしょしないと思ったのに、』 「残念だったな」 『いっぱいでちゃうの久しぶりだったんだよ?』 「最近はシーツ濡らすことなかったしな」 まぁおねしょパンツ履いてたからってのもあるけど 『くやしい、』 「くやしかったら寝る前は水分少し控えような。寝れそう?」 と、聞くとシバは頷いたから 抱っこを終わりにし もう一度2人でベッドに並んで寝る事にした

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