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第101話

2日連続シバのおねしょで夜中に起こされた こいつなんかすげえおしっこ出てんな 夜別々に食ったからなんか水分取りすぎたのかな 先家帰ったから夕飯は適当にコンビニとかで済ませてると思ったけど 『んんん、おしっこ、』 と、朝目を覚まし そろそろ起きようとしていたら またシバがおしっこをしたくなったのか 目を擦りながらまだ半分寝た状態でもぞもぞと動く 『んん、』 「シバ、おしっこ?ほら、起きな」 『おしっこ、』 「アヒルでいいからしな」 と、夜中に履かせたおむつを開くとまだ出ていないようで 腕を引いてベットから下ろして アヒルに座らせる するとすぐにじょぼじょぼと、結構な量のおしっこをして まだ先っぽからおしっこをぽたぽた垂らしながら立ち上がるから 「シバ。おしっこ終わったらちゃんとちんちん振って」 と、先っぽと零した分をおしりふきで拭いてやるとすぐにベッドに横になる 「パンツでいいか?」 と、きくと眠そうにしながらも頷くから 今日も白いパンツを履かせてやる 『きょうへいは?もうねないの?』 「あぁ、俺は起きる。ちょっと仕事行ってくるし」 『…え?』 と、寝ていたはずのシバががばりと起き上がった 『きょうへい、今日一緒に休みの日じゃん、言ったじゃん』 「あぁ、その予定だったけどちょっとだけ行くことにした」 『なんで?やだ、一緒に休みの日じゃん』 「また終わったらすぐ帰ってくるから」 と、寝起きは甘えん坊だからちょっとぐずることは覚悟していたが 案の定気に食わない、と顔を顰めたシバ 『やだ、約束だったじゃん、一緒にお休みだって』 「だから終わったらすぐ帰ってくるから、どっか行きたかったか?」 『……そうじゃないけど』 「今日は我慢な」 と、シバの頭を撫でてリビングに向かうと シバもすぐに着いてきて ただ、やっぱり気に食わないという顔をしながら下を向いていた 「シバ、起きるなら一緒に朝飯食ってこ。ココアも入れてやるしホットケーキしてやるから。特別にこたつで食べていいし」 と言ってみても シバは不機嫌な顔のままでこたつに入った 本格的に機嫌損ねたな、これは 早く仕事終わらせて帰ってきてめちゃくちゃ甘やかそうと決めて さっさとホットケーキを作り こたつに座っていたシバの前に置く 『………』 ホットケーキをちらりと見たが まだ不機嫌な顔をして口をつけようとしない 「食わねえの?」 『……だって、』 と、拗ねているシバの隣に入って ホットケーキを俺の前まで引き寄せ はちみつをかけて ナイフで1口サイズに切ってフォークにさし 口を開け食べるふりをすると 『っあ、』 と、心配そうな目でこっちを見ていたシバが思わず声をあげてしまい しまった、とすぐに目を逸らしたが やっぱり食うんだな、と そのままシバの口に入れてやる 『……ん、』 「ホットケーキ食べるだろ。切ってやるから」 『……うん、』 ホットケーキを1口サイズに全部切って フォークで刺すだけで食べれるようにしてから 1度ココアを入れにキッチンに戻ると 昨日買ったみかんもあったから それも持ってシバの待つリビングに戻り ココアとみかんを机に置く 『……どれくらい、仕事なの?』 「どうだろ、午前中には終わると思うけど」 『おれも一緒に行こうかな、』 「いや。来てもやる事ねえしいいって。お前は休んでな」 『…きょうへいばっかりじゃん、』 「ごめんなー、俺一応社長だからな」 『…じゃあ、終わったらすぐ帰ってきてよ』 「わかったよ。ごめんな」 と、シバの頭を撫でると 少し泣きそうな顔をしながらも頷いてくれたから安心して 仕事に行く準備を始め 髭をそっていると ホットケーキを食べ終わったシバは俺の後ろをうろうろと歩き出した 「シバ、今日は玄関じゃなくてこたつとかで待ってろよ。今日寒いし玄関固いから寝たら身体を痛くなっちゃうし」 『…うん、』 「昼は?何食いたい?お前の食いたいの買ってくるけど」 『なんでもいいから早く帰ってきて』 「じゃあスープとかにするか、お前好きなお店のやつ」 『うん』 シバの好きなスープの店なら帰り道にあるからすぐ帰って来れるし 「…行く前に少しだけ抱っこするか?」 と、聞いたがシバは首を振った 『抱っこしたら離れられなくなるからしない』 「そっか、じゃあ帰ってきたらいっぱいしような」 『うん。すぐして』 「約束な」 玄関まで来ようとするシバの頭を撫で止める 「お前玄関まできたら玄関で寝るからここでいいよ」 『…うん、』 わしゃわしゃ、と最後に両手で頬を包んで頭を撫でてやる 『わっ、おれ、いぬじゃないっ』 「そっかそっか、じゃあ行ってくるな」 『約束だからなー』 と、シバはすぐにこたつで横になってしまった かわいそうな事をしてしまったな 次の休みはちゃんとしっかりシバと2人で休んで一日中一緒に居るか 『きょうへーい、いってらっしゃい』 「おー。行ってくる」 あいつなんであんなに俺の事好きそうなんだ? 寂しがらせるのはかわいそうだが こんなに好きそうにされるとかわいいと思ってしまうな、これは

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