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第110話
きょうへいと一緒にお風呂入って
ちんぽごしごししてもらったら
気持ちよくなって昨日寂しくて悲しかった気分がようやく晴れてきた
だからきょうへいのちんぽも舐めて気持ちよくしたいと思ったのに
きょうへいのちんぽ、ふにゃちんだったし
きょうへいはあんまり気分じゃなさそうだったからやめておいた
風呂から出ると
きょうへいは早速朝ごはんを作ってくれた
食べさせてくれるってさっき言ってた、と
きょうへいがリビングに戻ってきたらすぐにきょうへいの隣に座った
『きょうへい、』
「どうした?」
『あー』
「あぁ、ご飯な。食べさせて欲しいの?」
『…きょうへいが食べさせてくれるって言ったんじゃん、』
「あぁ、そうだっけ」
と、きょうへいはベーコンエッグをフォークで切ろうとしたけど
『やっぱりいいや』
きょうへい、疲れてんのかも
始発で帰ってきてくれたみたいだし、
ベーコンエッグは焼いたトーストの上にそのまま乗っけてかじることにした
『きょうへい眠いなら寝てくれば?昨日遅かったんでしょ…ってベッドちょっと濡れちゃってるけど、』
「いや、そんな眠くない」
じゃあなんでさっき言ったこと忘れちゃったんだよ
めんどくさくなったかな
『昨日よく寝られた?』
「いや、あんまり。夜も遅かったし朝も早かったし。シバの約束破ってたし」
『…ふーん、』
なんだ、きょうへいはおれと一緒にいなくても
おれのせいで結局寝れないのか
『きょうへい、別におれ、トイレちゃんと1人でできるし。寝れば?』
「いや、別にいいよ。今日はシバの言うことなんでも聞くって約束だろ?あ、そうだ。朝飯食い終わったらなんかちょっと食いもん買いいって映画見ようぜ。昨日約束してたやつ」
『…ベイカー街、』
「そうそれ。約束だったもんな。ポップコーン買いいこう、成城石井。映画館みたいにするか」
『じゃあストローでのむ飲み物も用意しよ、きょうへいは蓋ついてる紙コップのコーヒーしてあげる』
「そうだなー、映画館ごっこ」
『映画館ごっこ、』
「楽しそうだろ?なんならプロジェクター買ってくるか?そこの壁に写して」
『…きょうへいの急に思い付きで社長感出すとこ』
「いいだろ、別に。1回買ったらまた映画館ごっこできるし」
プロジェクター調べよー、ときょうへいは早速プロジェクターを調べだした
なんだよ、ノリノリじゃん
『なに?どうしたの?』
「何がだよ」
『急に、ノリノリになったから』
「急にって。約束してただろ、本当は昨日の夜映画見る約束だったし。その埋め合わせ」
『…べつに、そこまでしてくれなくてももう怒ってないのに』
だいたい、昨日だって仕事だから仕方なかったんだ
頭ではわかってたけど
寂しかったからちょっとわがまま言っただけなのに
「もう怒ってねえの?」
『うん、おこってない。でもきょうへいはお詫びのおれのいうことなんでも聞くのはやって』
「それはいいけど」
『うん、それでおれのご機嫌とって』
「やっぱりまだ機嫌悪いのか?」
『…べつに、』
機嫌が悪いって言うか
この寂しくてヤナギさんに嫉妬してるもやもやをどうにかして欲しいだけなのに
「まぁプロジェクターは買いに行こ」
『本当に買うの?』
「いいだろ、お前映画好きだし。家でDVDとか見るのも好きだろ?」
『好きだけど』
「そしたらいつでも見れるし、ずっと見れるだろ?」
『そうだね?』
だから、なんだって言うんだ?
まぁ確かに嬉しいけど
また映画館ごっこしてくれるって事かな
「そしたらシバがここにいる理由増えるもんなー」
『何が?』
なんの事言ってんだ、きょうへい
おれにもっとインドアになって欲しいのかな?
今だってきょうへいと出かける以外はほとんど家なのに
これにしよー、と
きょうへいは買うプロジェクターが決まったのか何やらスクショしていた
ご馳走様、とおれはベーコンエッグトーストを食べ終え
きょうへいがくれたココアをのむ
「よし、シバ食い終わったら早速着替えていくかー」
その前にベッド、ときょうへいは俺が汚したベッドを片付けに行ってしまった
帰ってきたらすぐ映画観るから着替えんのめんどくせえな、と思いながらも
着替えに行ってきょうへいの所に行く
「シバ、着替えた?」
『うん』
「おしっこは」
『してない』
「しといで」
『出ないよ』
「出なくても出かける前はする」
『ええ』
「外でトイレ行きたくなったら辛いだろ」
『…おしっこないって』
「一応トイレ行っとこ」
ないって言ってんのに
きょうへいはおれの腕を引いてトイレに連れていく
「ほら、おしっこさせてやるから」
『おしっこすんの恥ずかしいから見ないでって』
と、きょうへいにトイレの前で待ってもらって
嫌なのに仕方なくトイレに入って頑張っておしっこするけど
ちょろっと、ほんの少しだけしか出なかった
『だから出ないって言ったじゃん』
「でなかったか?」
『早く行こ』
おてて洗おうなーっと
手を洗いに連れてかれて
おれはそんなおしっことかより早く買い物行きたいのに
「シバ、パット付けとこ」
と、パンツを引っ張られてパットを入れられた
そんなん入れなくてもいいのに
『いらないのに』
「道混んでたら嫌だろ」
『どこ行くの?』
「都心駅の隣」
『近くじゃん』
「念の為」
行くぞー、ときょうへいは
俺のズボンを上げて先に行ってしまった
パットもこもこしてやだから抜こうとしたけど
きょうへいにおいて行かれたくないから
急いできょうへいを追いかけた
『キャラメルポップコーンと、あれも買って』
「どれ?」
『ホットドッグ』
「いいけど。食いたいの?」
『うん、映画館にあるし』
早く映画館ごっこしたいな
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