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第114話

「シバ、寝る時おむつに戻そうか」 『…や、大人だからおむつやだ』 「シバおねしょ5日連続だろ?」 『…それは、』 「この前お昼寝でもおねしょしちゃったし」 『おむつするときょうへいとえっちできないし…おれ、大人だからおむつやなんだよ』 「じゃあえっちしてからおむつして寝ようか」 ソファーでテレビを見ていたら お風呂から出てきたきょうへいに言われた 最近毎日夜おねしょしてベッド濡らすからやなのかな そりゃそうか… パンツも、きょうへいがキレイに洗ってくれんのに 最近おねしょしすぎてちょっと黄色くなっちゃったし 黄色くなっちゃったパンツ履くの、おれもやだけど… 『じゃあ、もこもこのパンツがいい、寝る時のやつ』 「でもシバ最近いっぱいおしっこでるからなぁ」 『……だって、』 たしかに、2回くらい寝てる時にしちゃってることもあるから もしかしたら溢れちゃうかもしれないけど 『…おれが、いっぱいおねしょするから嫌になったの?』 「誰もそんなこと言ってねえだろ?シバいっぱいおしっこでてかわいいよ」 『なにそれ、』 きょうへいたまに言うんだよなあ おれいっぱいおしっこでてかわいいって 意味わかんね 「だからおむつしよ。いっぱいおねしょしても寝れるようにな」 『…おねしょ、しなかったら?』 「しなかったら朝一緒にトイレでおしっこしような」 『しない、ちゃんと1人で行く』 「まぁシバがその方がいいならそれでもいいけど」 『なんで?おしっこして欲しいの?』 「シバ最近おしっこおもらしすんの気持ちいいだろ?」 『…気持ちよくねえって』 なんだよ、おもらし気持ちいいとか変態みたいじゃん、 我慢したおしっこいっぱい出ると たしかに……気持ちいいけど、 「シバおもらししても怒んねえよ、俺」 『……だから、おもらししたくないのに』 したくないのに勝手に出ちゃうから困ってんのに きょうへいはなんだか最近めんどくさくなってしまったのか おもらししそうな時は我慢しなくていいって言ってすぐにおむつとかパンツの中にパット入れたりしてきて そこでしていいって言ってくる そう言われるとおれもなんか我慢できなくて そのままそこでしちゃう事多いし、 トイレ忘れてて我慢できなくなった時も怒らなくなった でも、おもらしした後はいつもすげえ優しくキレイにしてくれるからちょっと嬉しいし気持ちいいけど… 呆れられちゃったのかとちょっと心配になる おれのおもらしもおねしょも治んないから 「シバ。おむつしよ」 『…うん、』 本当はおむつ履きたくないけど きょうへいに嫌われたくないから 大人しくソファーに横になると 「シバ、おしり浮かせて」 と、きょうへいに言われて お尻を浮かせると 恥ずかしいおむつ替えポーズにさせられて お尻の下におむつを敷かれる 「あ、えっちするか?」 『……もういい、おむつ見たらあんまりしたく無くなった』 きょうへいもそんな乗り気じゃないし 「そっか。じゃあ明日の朝シャワーの時ちょっとするか」 と、おれがおねしょする前提で言われて恥ずかしいし テープを止められると ポンポン、とかるく叩かれて終わった合図をされるから余計恥ずかしくなった 早くおむつを隠したくて スウェットをへそまで上げてすぐに隠した 「もう寝るか?」 『きょうへい寝るなら寝る』 「 あー、ちょっとだけ仕事するけど」 『じゃあ待ってる。コーヒー飲む?』 「お、飲む」 『じゃあいれてあげる』 おれの役割、とキッチンでコーヒーをいれていると おれも飲みたくなっちゃったから 2人分入れることにする 寝る前だからこっちの豆にしよ、と 豆を選んでゴリゴリして お湯を入れていくと コーヒーのいいにおいする 「何?豆変えた?」 と、リビングでパソコンをいじっているきょうへいがこっちに声をかけてくれる 『うん、よくわかるね。これは夜に飲むやつ』 「いつもと匂いちげえ」 はい、ときょうへいの前にマグカップを置いて おれもマグカップを置いてきょうへいの隣に腰を下ろした 『きょうへい、おれもコーヒー飲んでいい?』 「お前のもいれたんだろ?」 『うん』 「飲みな。あれは?甘くしねえの?」 『大人だから苦いのにすんの』 と、きょうへいと一緒の苦いままのコーヒーに口をつけたけどやっぱりまだちょっと苦かった 「飲めんの?」 『飲めるから』 と、強がって飲んでみるけど やっぱり苦くてミルクと砂糖をいれて甘くする あれ、きょうへい寝る前にコーヒー飲んだら前怒ったのに何にも言わないんだ、とちょっと違和感 やっぱり呆れて、 おれのこと、どうでもよくなっちゃったのかな 何も考えずに甘くて飲みやすくなったコーヒーぐびぐび飲んだけど 前は一気に飲むなって怒ったし、 それに、おむつ履く前にトイレいけって言われなかったから忘れてておむつの前もトイレ行ってなかったし… おれが、おむつにおしっこしても なんにも思わないのかな、 もう、どうでもいいのかもしれない きょうへい、と仕事をするきょうへいの肩に寄りかかる 「どうした?眠くなった?」 『うん、ちょっと眠くなった』 「甘いの飲んだから寝る前ちゃんと歯磨けよ」 と、頭を撫でてくれる 『歯、磨くけど……トイレは、?』 「行きてえなら行ってきな。おむつ外してやるから」 と、きょうへいは言ったけど なんだよ、行きたくなかったら行かなくていいの? 『なんでそういうこと言うんだよ』 「…どうした?何が?」 『おれのことどうでもいいの?』 「いや、何が?俺そんな事言ってねえだろ?もう一緒に寝たくなっちゃったか?」 『ちっがうじゃん。そうじゃないし』 「何?仕事してんのやだった?あ、コーヒー入れてくれたのに俺なんも言わなかったもんな」 『…そうじゃない、べつに、それはどうでもいいけど』 「…どうした?俺何か言ったか?」 『…トイレ、行かなくていいんだろ、』 「行きたかったら行けって言ったろ?」 『行きたくなかったら行かなくていいって事じゃん。前は寝る前は行きたくなくても行けって言ったのに』 「まぁ、今日はおむつだし」 『おれがおねしょしてもどうでもいいんだ…』 「そんな事ねえって」 『おれのことどうでも良くなったんじゃん』 「そんな訳ねえだろ、シバの事は大事だよ」 『本当に?呆れてどうでもよくなったんじゃないの?』 「誰がいつそんな事言ったんだよ」 『だって、いくら言っても治らないから呆れちゃったのかなって。もうおれのことめんどくさくなっちゃったんだと思ったんだもん』 「ちげえよ。シバに大変なことさせたくないだけ。おむつの方がお前も楽だろ?気持ちいいし」 『きもちいい、?』 そうだっけ、わかんない、 たしかに、びしょびしょになるよりおむつの方がいいけど きょうへいは、おれのことめんどくさくなったんじゃないなら、 おもらしして欲しいのかな? この前パットでおしっこした時偉かったって言ったし。 なんでだ? やっぱりきょうへいもおもらし好きになったのかな?

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