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第117話

きょうへいは おもらしが好きなんじゃなくて 甘やかすのが好きなんだってわかった だから、たくさん甘やかしてもらうことにして 会社なのに恥ずかしい赤ちゃんみたいなテープおむつを付けてもらった たくさんきょうへいに甘やかしてもらってたら、 きょうへいも、甘やかす事だけじゃなくて、おれのことも好きになってくれるかもしれない だから全部きょうへいにやってもらう事にした きょうへい、おれがおもらししてもおねしょしても嫌いにならないって言ってたし…… 今はペットのままだけど… おれが出ていくのはきょうへいやだって言ってくれたし しばらくは一緒にいれるみたい ここにいるうちはヤナギさんより一緒にいれるって事だし だから、 会社なのに恥ずかしい赤ちゃんおむつしてもらったけど…… みんながいる前でもちろんおしっこなんて出来なくて さっきからトイレ行きたくてそわそわしてしまっていた どうしよう、おしっこしたい きょうへいの所に行っておしっこ連れて行ってもらおうと立ち上がったけど 仕事中だからあんまり甘えたら迷惑になると考え直してまた椅子に腰を下ろした 「いおりん何ソワソワしてんの?」 と、おれの行動を不思議に思ったようで あきらくんに声をかけられてしまう 『…べつに、』 「おしっこなら早めに行きなよー」 と言いながらあきらくんは パソコンをカタカタ打つ そんな事言われたってもう早めじゃ無い もう漏れそう、というか漏らそうとしてる 自分であのおむつ選んだんだから自分でどうにかしなきゃ やっぱりおしっこしに行こう、 トイレ行っておむつにしてこよう そしたらちゃんとトイレだし恥ずかしくない やっぱりトイレ行こう、と立ち上がろうとした時だ ぶるっと太ももが震えた 『…ぁ、』 そして しょわ、とおむつの前側が少しだけ温かくなる ちょっと、でた、 「ん?いおりんどうかした?」 『…なんでもない、』 「そう?じゃあここ聞いていい?」 『う、ん、』 と、あきらくんに聞かれた操作を教える事にした ◇◆ 「シバー、昼飯。一緒に行こ」 と、きょうへいが迎えに来て 『うん』 と、すぐに机の上を片付けて 携帯だけでいいや、とポケットに携帯を入れて立ち上がり きょうへいの方に歩き出して気付いた なんか、お尻が重くなっている そして、湿っていてさらに冷たくなっている まさか、と下半身に感じる違和感を否定するけど 良く考えればいつの間にか忘れてしまっていた おしっこしたかった事 そして、いつの間にか お腹がすっきりしていて おむつの中に全てを出してしまっていたのだと嫌でもわかる 最近こんなことなかったのに、と 脚が止まりそうになるけど どうにかきょうへいの所まで行って きょうへいの袖を掴む 『きょうへい、ごはん、買ってこよ』 「あぁ。中で食いたい?」 『…うん、』 こんなおもらしした恥ずかしいおむつのまま外に行きたくなかった 本当はご飯買いに行くのも嫌だった 先に、おむつ替えてもらいたいけど きょうへいに自分から言うのも恥ずかしかった いつの間にか漏らしてたなんて恥ずかしくて言えない 甘やかして欲しいけど それは別だった ご飯は1番近い牛丼屋さんで適当に買って さっさと2人で社長室に戻った そこでまた違和感を感じた つつつ、と 太ももを生暖かい液体が伝ってる 『え?』 「どした?…あ、おしっこ漏らしてんじゃん」 『きょ、』 「したかったか?先に言えば良かったのに。あー、スーツ濡れちゃったな」 と、きょうへいはバタバタとタオルを出して おれのスーツを脱がすから 恥ずかしいおむつが見られてしまう 「おお、たっぷたぷになってんじゃん。今だけじゃないだろ、おしっこしたの」 『だって、』 「シバ、みんながいる所でおしっこしちゃったのか?」 『…だって、』 「いつしたの?1回じゃねえだろ、これ」 『……わかんない、いつの間にか出てた』 「いつの間にか?わかんなかったのか?おしっこ」 『わかったよ!行きたいって、思ってたし…』 「じゃあなんで?」 『行きたいって、思って…でもおむつ履いてたから…迷ってたらちょっとだけ出ちゃった、』 「それで?」 『……迷ってた、から、あきらくんと仕事してたら、忘れてて』 「忘れてて出ちゃったの?」 『…うん、』 「シバ、おしっこしたらすぐいいに来れば良かっただろ?今日は赤ちゃんおむつしてんだから自分で出来ないだろ?」 『だって、はずかしかったし、』 「シバ恥ずかしいのが良かったんじゃねえの?」 『ちがうよ、…そんなん、違うんだけど』 「じゃあなんで赤ちゃんおむつ履いたの?」 『………きょうへいに、優しくして欲しかったから』 「シバ、すぐに言いに来たら優しくしてやったぞ?」 『…でも、恥ずかしいじゃん』 なんでわかってくれないのかな きょうへいに甘えたいけど 自分でおもらししたって言うのは恥ずかしいんだ 「でもいいに来なかったからおむつたっぷたぷになって溢れてスーツ濡れちゃったろ?」 『……ごめんなさい、』 「次からはすぐに言いに来いよ。おしっこ出ちゃったらわかるだろ?」 『…あんまり、わかんない』 「わかんねえの?」 『おしっこ、勝手に出るんだもん。今だって別にしたくなかったのに勝手に出てたし、…さっきも、おむつ冷たくなって気付いた』 「そっか。じゃあおむつ濡れたの気付いたらでいいから自分で俺に言おうな。そしたら優しくしてやるから」 『…うん、』 そっか、何回もきょうへいは教えてくれてる 恥ずかしいの我慢してちゃんと全部きょうへいに言ったら 優しくしてくれるんだ

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