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第118話

あー、おしっこ気持ちいい と、おしっこが体から流れていって おむつに広がってじわじわ温かくなる感覚に息を吐いた おしっこ気持ちいい お腹の中軽くなるのも気持ちいいし ちんぽの中おしっこ通る時じんじんすんのも気持ちいい 『はぁ、っ』 と、全部出し終わって息を吐くと 「…お前、今おしっこしただろ」 と、きょうへいが目敏くおれがおしっこしたことに気付いて並んでソファに座ってるおれの顔を見てくる 『……だって、』 「今自分でトイレ行けただろ」 今は昼休みで ご飯食べ終わって 仕事に戻る前にちょっと社長室のソファに並んで座ってゆっくりしていたのだ 確かにおしっこ行けない状況ではなかったけど おしっこしたいって思ったら すぐに体が出そうとするから我慢するのも嫌だったんだ 「お前おむつ慣れちゃうと困るからおむつやめようか。最近出てんのあんまりわかってねえだろ」 『…やだ、おむつがいい。濡れたらやだし』 とりあえずおむつ交換しよ、と脚を引かれて ソファに横になり おむつ交換をしてもらっていたら きょうへいがおれのちんぽを拭きながら おれの顔を覗き込んできた 『……顔見んなよ』 「なんで」 『恥ずかしいから』 「恥ずかしいならやっぱりおむつやめようなー」 『やだ。おむつがいいって。なんですぐそういうこと言うの?』 「俺に甘えるためならおむつじゃなくてもいいだろ?」 『……それでも……おれはずっとおむつ履くから』 「ずっとってどうすんだよ、1人で替えられないだろ」 と、きょうへいはおれのおむつを引き抜いて つま先からパンツを通そうとしてくる なんで1人で替えられないからダメなんだよ きょうへいが替えてくれるじゃん おむつするの嫌じゃないってきょうへい言ったのに やっぱりずっとはおれと一緒にいないってことじゃん 『やだ。パンツやだって!』 「お兄さんパンツだからちょっとなら漏らしてもびしゃびしゃになんねえから」 『やだ!それでもやだ!なんでずっとおむつじゃダメなの、?』 「別にいいけど。お前が嫌だと思ったからこうしてんだけど」 『……おれは、きょうへいが嫌じゃない方がいい』 「じゃあパンツにしよ。お前のためだから」 『……なんで、おれのためなの?』 「一生おむつ外れなかったら嫌だろ?」 『…きょうへいがいれば、嫌じゃない』 「でも俺の方が先に死ぬからなー」 『……なんで、』 「なんでも何も俺のが年上だし。10歳も上だし」 『……なんでそういう事いうの?そんなんやじゃん、』 「年齢はどうしようもねえだろ?」 社長で過労だしタバコ吸って寿命縮めてるからなー、ときょうへいは笑いながら言ったけど きょうへいがいない世界でおれは10年も生きたくねえのに 「だから今のうちからおむつ外れるようにトレーニングしようなー。俺が死ぬまで多分一応まだまだ時間はあるし」 と、お腹までパンツを上げられる 『…死ぬまで、一緒にいんの、おれと』 「お前が離れてかなきゃずっと一緒にいるぞ」 と、きょうへいはおれのわがままを慰める言葉を言ってくれた 『やだ。パンツやだ』 やだやだ、と首を振っていると よしよしと頭を撫でてくれた やだ、なんできょうへいは おれが1人になった時の話ばっかりするんだよ おれが離れようとしなければ一緒にいてくれるのかな 『きょうへい、』 「どうした?」 『だっこ、』 と、腕を伸ばすと抱っこして背中も撫でてくれる 「祈織、」 と、耳元で名前を呼んでくれると ようやく少し落ち着けた 『なぁ、きょうへい』 「なんだ?」 『名前、呼んで』 「……祈織、」 『うん、』 きょうへいはおむつ履かせてくれる時もあるけど こうやって急におむつ止めさせようとしてくる時もあるから心配になる 確かに、ずっとおむつなんていい事じゃないんだろうけど ずっときょうへいにはこうして欲しいけど 「じゃあ午後はお兄さんパンツにするからトイレ気を付けような」 と、きょうへいに スーツも元に戻されてしまう 『やだ、パンツやだ』 「大丈夫だよ、お兄さんパンツだし」 『…でも、漏らすかも、みんなの前で』 「じゃあトイレ俺が連れて行ってやるから」 『……ちゃんと、連れてってよ。漏れちゃう前に』 「わかったよ、大丈夫」 わしゃわしゃと頭を撫でられたけど いつもよりスッキリしているおしりが不安で仕方なかった 『おもらし多いとおむつ履かせてくれるのきょうへいじゃん』 「それでおむつ癖付けてんの俺だろ?ちゃんと責任取ってんだよ。シバのおもらしが少なくなったタイミングでおむつ卒業させようとちゃんと見図ってんの」 『……少なくないもん、勝手にいつも出るし』 「出ちゃう前に気付く時あるだろ。さっきだってわざとおしっこした」 『でも、パンツでおしっこするより、おむつにおしっこする方が気持ちいいもん』 「トイレでおしっこ出来んのか1番気持ちいいだろ」 『……それは、そうだけど』 トイレでおしっこしたら おしっこ出たあとも冷たくなんないし… 恥ずかしくないし 『……じゃあ、寝る時はおむつでもいい?』 「…そうだな、寝る時はもうちょっとおむつ履こうな」 と、きょうへいは頭を撫でてくれた おもらししたらどうしよ、恥ずかしいな …きょうへいが死んだら、やだな

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