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第131話

『きょうへい、』 と、朝まだ寝ぼけた状態できょうへいに下半身を擦り付けると 朝勃ちしていたちんぽが擦れて気持ちよくて もっと、と腰を揺らしていたが おねしょの片付けをしなきゃいけないから 時間がなくて 朝はそのまま起きて準備をして会社に行った だから普通に忘れてたのに お昼を食べて 残りの昼休みに社長室で きょうへいと2人でいたら朝のムラムラした感じを思い出してしまって 会社だからあんまり良くないけど ちょっとだけ、と思ってきょうへいの膝の上にのる 「どうした?」 『…キスしたい、』 「うん、キス?」 と、ちゅ、と唇に触れるだけの軽いキスもしてくれた でも、それじゃあ満足できなくて もっと、と深く口を付けるときょうへいも応えてくれて 嬉しくてもっともっと、と吸い付く 「ふ、お前腰揺れすぎ」 と、きょうへいはおれの腰を少し撫でて笑った 『ゆれてない、』 「揺れてるよ」 しかし、社長室がノックされる音がして 急いできょうへいと離れる きょうへいは社長室から出て行ったから おれもそろそろ戻る準備しようかな、と 立ち上がった時だ 『…あれ、』 パンツぐしょぐしょになってる、 キスしただけなのに 勃起して とろとろいっぱい出ちゃってたんだ… ちんちんくるしい、 勃起収まんないし きょうへいが言っていた通り 腰揺れちゃってたんだ もにゅもにゅ、と少しだけズボンの上から股間を触ると 濡れている布が張り付いてちょっとひんやりする キスだけだったのにいっぱい濡れちゃったんだ 「祈織、どうした?」 と、話を終えて戻ってきたきょうへいが 突っ立ってる俺の事を見て首を傾げた 『…なんでもない、』 「なんでそんなとこ突っ立ってんの、ってお前勃起しちゃってんじゃん」 『だって』 「もう仕事戻る時間だから帰るまで我慢できるか?」 『うん、できる』 と、頷いたけど パンツぐしょぐしょだし勃起が収まるか不安だった 「キス気持ちよかったか?」 『…聞くなよ、そういうこと』 「なんで?」 『我慢させてるんだろ、おれに』 「そうだったな」 と、きょうへいは笑っておれの頭を撫でた そのせいでまた先っぽからとろりと出た感じがする いじわるだな、こいつ 『もういい、戻る』 と、社長室から出て ちょっと早いけどディスクの方に戻ろうとしたが 『…やっぱり我慢できないんだけど』 むかつく、イライラする サクッと抜いちゃおうかな、 トイレで抜いてすっきりして戻ろうと トイレに行こうとした時だ 「いっおりーん」 と、後ろから肩を組まれて ため息が出てしまう 『…なに?』 「いや、次の送迎、オレのとチェンジしてもらおうかなぁって。どうしたの?機嫌悪いね。おしっこ?」 『…いいけど』 「たすかるぅ、じゃあ柳瀬さんにはオレから言っとくね」 『うん』 「じゃあいおりんはおしっこ行っといでー」 『べつにおしっこ行かないけど』 「いかないの?トイレじゃん、っていおりん勃起してるねー。そんなんじゃおしっこでないでしょ」 『うるさいなあ、あきらくんうるさ』 なんであきらくんはそういう無駄なところに気付くのかな 「勃起しておしっこじゃないなら抜きに来たんでしょ?手伝ってあげるよ」 『ええ、いらない、やめて』 「遠慮しなくていいよー、ほら行こ」 と、おれの手を引いたあきらくん 『ちょ、どこ行くの?』 「シャワールームかなあ」 『ねえ、あきらくん、本当にやだって。もう仕事戻るし』 「いいじゃん。いおりん昼休み終わってないでしょ?」 『…だから、1人でするって』 「オレも今から昼休みだしちょうどいいじゃん。ほら、行こ?2人でした方が気持ちいいに決まってんじゃん」 『ええ、でも、』 「いおりんも1人でするより社長にしてもらう方が好きでしょ?それと一緒だよ。大丈夫だから」 たしかに、自分でするより きょうへいにしてもらう方が気持ちいいし満たされるけど、 と、もやもや考えている間にエレベーターに乗って シャワールームに連れてこられて 『ねえ、やっぱりもどるし』 「いいじゃん、いおりんここまで着いてきたでしょ?ほら、ズボン汚したら大変だからぬがしてあげるよ」 ベルトに手をかけられ これから気持ちよくなるって考えるとちょっとゾクってしたけど なんだかいけない気がして ずっともやもやしていた 『あきらくんって友達だっけ?』 「なに急に、そうでしょ?」 『そっか、』 友達だから、大丈夫だよね キスする訳じゃないし ちょっと触ってもらうだけ 高校生の頃とかもちょっと触ってもらったり 触ったりしたし 男同士なら普通って、汰一も言ってた 「うわ、いおりんパンツぐしょぐしょになってるよ?」 『しょうがないだろ』 「社長室で社長とえっちな事してたの?」 『してねえし』 ちょっとキスしただけ、 えっちな事はきょうへいしてくれなかった 帰ってからするって約束だったから 「してないのにちんここんなトロトロになってんの?」 『…だって、』 汚れちゃわないように、と あきらくんはおれのズボンとパンツを脱がせるとシャワールームのドアの所にかけて 下半身が裸になってしまって恥ずかしいけど どんどんいやらしい気持ちが我慢できなくなってきて ぴん、とちんぽが上を向く がまんできない、とくちゅくちゅと先っぽをいじるとあきらくんは目の前でじっと見てくる 「1人でやんないでよ、せっかく来たんだから」 と、あきらくんもベルトをカチャカチャと外し 自分の物を目の前で取り出す あきらくんのちんぽ何となく見たことあるけど 既に大きくなっててびっくりした あきらくんの勃起、生でははじめて見た 「いおりんすっげえ見てんじゃん。一緒にくちゅくちゅしようね」 と、あきらくんが1歩近付いてきて ちゅるちゅるとおれの先っぽを触る 『んっ、や、やだ』 「やだじゃないでしょ?一緒にするんだから」 『いっしょに、』 していいのかな、 どうしたらいいのかな、って迷ってたら あきらくんんは1歩近付いてきて おれに抱きついて ぽんぽんと背中を撫でてくれる 「いおりんのちんことろとろになってんね」 『…うん、』 「見たくなかったら目閉じてていいよ」 と、言われたらすぐに ぬちゅ、と温かいものがおれのちんぽの裏側に当てられ 一緒に手で包まれて くちゅくちゅと上下に擦られる 『ぁっ、やっ、』 「あぁ、きもちいぃい、いおりんのちんこいいなぁ、」 裏側にゅるにゅる擦られんのも あきらくんの手に包まれてんのも 気持ちよすぎてぞくぞくする きょうへいとキスしたから いや、もっと前、 朝きょうへいにすりすりしてからずっと我慢してたから気持ち良すぎてすぐイッちゃいそうになる 気持ちいい、 『ぁっ、はぁあ、』 「はぁ、いおりん、気持ちいいね」 耳元であきらくんの息と声がする そして身体が支えられなくて あきらくんにしがみついてしまったから あきらくんの匂いがする その感覚にぞわっとしてしまった 『や、っやっぱりだめ、ぁぅっ、やだ、やだっ』 「え?なに?いおりん」 『やっ、やだ、やめっだめぇ、』 だめだ、あきらくんと一緒に気持ちよくなったらダメだった おれを気持ちよくしようとしてるのは きょうへいじゃない、 あきらくんだった 「むり、もうこのままやるよ」 と、あきらくんは手を早めるけど おれはどんどん冷めてしまって でも、 びゅるっとお腹にあきらくんの生暖かい物がかかる 「はぁあ、」 『や、』 ぐったりとあきらくんはよりかかってきて はぁはぁと耳元で息をする 『っ、』 鼻がつーんとする感じ 泣きそうになってる、と自覚すると一緒に イクことが出来なくて萎えてしまった物から しょろしょろと温かい物が零れる 「あ、ちょっと!オレスーツ履いてんのにおしっこかけないでよ!っていおりんいかなかった?」 『おれ、やめてって言ったのに』 「なんで?気持ちよかったじゃん?いおりんだってきもちよさそうにしてたし」 『やだった、っ、』 「あー、もう泣かないでよ?オレなんか悪いことした?」 『な、いてねえし…やだったのに、』 「なんで?いおりんも気持ちよくなりたかったでしょ?」 ほらキレイにしよー、とあきらくんはシャワーでおれの下半身を流して おしっこがかかってしまった自分のスーツをタオルで拭き始めた 『…あきらくん、』 「どうしたの?」 『きょうへいに、…言わないで』 「何が?」 『いまの、』 あきらくんはにやりと笑って またおれに抱きついた 「じゃあ2人だけの秘密だね」 なんでこんな悲しくなったのかわからないけど なにか、すごく悪いことをした気がする

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