140 / 212

第140話

『あいつに言わない?』 「言わないよ」 『もうしない?最後にする?』 「最後にするから。約束するし。だから一緒にシャワーしよ」 と、あきらくんにシャワーに連れてかれて 体を洗いながら ふにふにと色んな所を触られるけど 「全然勃たないんだけど」 『だって、』 「チューしたらたつ?」 と、首の後ろに手を回されるけど したくない、と顔を背けた 「いおりんちゃんと勃たせてよ。一緒にごしごしして気持ちよくなろうよ」 『だって、』 したくないんだもん、 「最後にするって言ってんだからいいじゃん、自分でして」 と、言われて あきらくんが見てる目の前で 自分のものを気持ちよくするようにこしゅこしゅするけど きょうへいの事ばっかり考えてしまって 悪い事をしてる気分になって 全然気持ちよくなれない いつもきょうへいがしてくれる気持ちいいところを触っても気持ちよくなくて 手の中でふにゃふにゃで横になってるそれ 「もういいや。座ってそこ」 と、ため息を吐きいつものあきらくんと違う 怖い顔をされてしまって 言うことを聞いてその場に座ると あきらくんの手が おれの顔に添えられて少し上を向かされる 『…な、に、すんの、』 「分かるでしょ?口開けて」 『え、でも、』 「いいから」 『や、』 と、顔を背けようとしても あきらくんはおれの顔を前に向かせて 「ほら、口。噛んだらダメだからね?」 『だっ、て、』 や、と口を閉じるけど あきらくんはおれの鼻を抑えてきて 息ができなくなってしまい ぷは、と口を開くと 『はっ、っんぐ』 「うん、そのままね。噛んじゃだめだよ、ほら、お口開けてて」 そう言って あきらくんはおれの頭を抑えて 口の中にまだ柔らかい物を入れてくる まずい、 やだ、へんな味がする 喉の奥、ぐぽぐぽされんの気持ち悪い、 やだ、と手であきらくんの体を押して 喉の奥まで入らないようにするのに あきらくんはおれの頭を押さえる力を強める 「はぁ、きもち、っ、いおりんそのままね、もうちょっとでいくから」 『っぐ、ぇっ、ぅ、え、』 苦しくて何度も喉を突かれるから 吐いちゃいそうになって 喉の奥がビクビクするのにあきらくんはやめてくれなくて あきらくんの身体を押すのにやめてくれなくて 不意に喉の奥に熱くてドロッとしたものがかかって咳ごんでしまう 「はぁあ、きもちいい」 『げほっ、うぇ、っげほっげほっ』 苦しくて涙が出てきて 「いおりんきもちいいねえ?ほら、よしよし」 あきらくんは背中を撫でてくれた 最悪、苦しいし こんな事したくなかったのに、と中々涙が止まらなかった ◇◆ 「いつまで拗ねてんの?」 『拗ねてないし』 あきらくんはあの後 シャワーを浴び直したおれに 約束通り買ってきた化粧水とか美容液とか乳液とかの使い方を教えてくれて ホテルの料金も払ってくれて 受付の横に置いてあった飴と一緒にお釣りもくれたから そのままポケットに突っ込んどいた 結局そのままハンバーグも奢ってくれたけど ずっともやもやしていたしなんだか疲れた 『あいつに言うなよ。約束』 「わかってるって。オレも死にたくないし」 『なんであきらくんおれとえっちな事すんの』 「まぁいおりん頭悪いし顔もいいしちょうどいいかなって」 『…あきらくんは、誰でもいいの?おれは、あいつ以外とそういう事したくない、』 「なにそれ貞操観念?」 と、あきらくんは道の端に車を寄せると キスしてこようとしたから やめろ、と手であきらくんの口を抑えて押し返す 『あきらくん嫌い』 「なんでよ。ハンバーグも食べさせてあげたじゃん」 『…それは、』 「わかったよ、もうしないし社長にも言わないから仲直りしよ」 『…うん、』 ここでいい、と荷物を持って車から降りると あきらくんは手を振ってくれた 家まで少しだけ歩いて ドアを開ける前に少しだけ息を吸ってドアを開ける 「おかえりー、おそかったな。どこいってた?」 と、歯を磨きながら出てきたきょうへい 『んー、かいもの、とかしてたから』 「そっか。ってあきらくんと一緒ってなんかまたエロいパンツとか買ってきたんじゃねえだろうな?」 『…買ってないよ、そんなん』 ほら、と買ってきたものをきょうへいに渡して そのままシャワーを浴びに向かう 「え?なんだよ、これ?何?使うの?」 と、きょうへいは着いてきて 俺が服を脱ぐ間もずっと後ろにいる 『使うからかってきたんじゃん』 「へぇ、なんで?」 『だって、』 なんでだっけ。 もう忘れてたけど きょうへいの前でかわいくしたかったからだった 「祈織、シャワーの前におしっこ行っといて。シャワーしながらお前出ちゃうだろ」 『ええ、やだ、』 「やじゃない。行く」 と、もう服を脱いで下着だけのおれの手を引いてトイレまで連れてかれる 『…きょうへい、』 「ほら、おしっこ」 『…でない、』 「出るよ」 『きょうへいがさせて』 と、お願いするとすぐにきょうへいはおれの下着をおろして ちんぽを取り出しておしっこをさせてくれる 『きょうへい、えっちしたい、』 「じゃあさっさとシャワー浴びておいで」 と、そのままパンツも脱がされて回収されてしまった 『…うん、』 さっさとシャワー浴びたい、 きょうへいの手でいっぱい触って欲しかった

ともだちにシェアしよう!