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第198話

「祈織ー、風呂いくけどお前は?」 『…、あ、一緒に入る』 「うん、おいで」 と、結局あきらくんとはどこにも寄らずにかえって家でのんびりした お風呂入ろうと、服を脱いでいくと 「あ、今日大人パンツで大丈夫だったみたいだな」 と、パンツを脱いでカゴに入れると言われた 『うん、大丈夫だった…昨日もおもらしもおねしょもなかったじゃん』 「そうだけど。大人パンツだとお前変に緊張することあるだろ?」 『…もう、おれ、おもらしもおねしょも、卒業だったかも、』 「そうか、すげぇじゃん。このまま頑張ろうな」 と、きょうへいは言ったけど やっぱりあきらくんに言われた事が少し気になった 先に洗ってもらってバスタブに浸かって きょうへいが身体を洗っている間 そのままぼーっときょうへいの事を眺める 温かくて気持ちいい、 きょうへいに体洗ってもらうも、やっぱりすき 触られてるだけで満足感ある 「どうした?今日はやけに大人しいな」 『ふつうだよ』 「そうか?湯船で寝んなよ?危ないから」 『大丈夫、まだおきてる』 「そうか?」 きょうへいはそう言って顔を洗っていて おれのこと見てくれ無くなったから ちょっと物足りなくて そのままバスタブの中で自分のちんぽをふにゅふにゅと弄る 今日は寝る前に気持ちよくして欲しいなぁ はぁ、とそのまま縁に寄りかかって いじっていると 「あ、こら、お前、そん中でオナニーすんな。つか人前ですんなよ」 『オナニーじゃないよ、触ってるだけ』 「ちょっと硬くなってんじゃねえかよ」 『だって、きょうへいと一緒にお風呂入ってんだからしょうがねえじゃん』 「…もうしたくなった?我慢できるか?」 『ええ、ガマンやだ』 「風呂から出て向こうでしよ」 『えええ、はやくぅ』 べつにそんな気持ちよくしてもらわなくてもいい、 きょうへいに全身触ってもらいたいだけ おれ、きょうへいのこと独り占めしたいんだなあ 「祈織、おいで、もう上がろ。お前寝そう」 『きょうへいお湯入んねえの?』 「お前寝ちゃうだろ、俺待ってたら」 『…うーん』 ほら、と 手を引いて立たせられて すぐにきょうへいはおれをタオルで包んでくれる 『やっぱり自分でできるよ、向こうで待ってるからきょうへいはお湯入ってなよ』 「いや、いいって」 『ううん、向こうで待ってられる』 「そうか?じゃあちょっとだけ浸かってくるから、1人で待てるか?」 『うん』 「先すんなよ」 と、きょうへいに笑いながら言われて それはどうかな、と無言でリビングのソファに向かった どうせすぐ脱ぐからいいや、と タオルにくるまったままソファに横になってるきょうへいを待つ きょうへい、おれと一緒にお風呂だと全然お風呂でゆっくりできないな お水のも、とウォーターサーバーの冷たい水とお湯を半々にしてを飲んでまたすぐに横になる 本当は冷たい水の方がいいけど 夜に冷たい水の飲むとおねしょするからちゃんと自分で半々にした お水のんだらもうすることないから きょうへい出てくるまで暇、と ソファに横になってふにゅふにゅとちんぽを弄る 触ってると落ち着く、安心する なんも考えなくて良くなる 『…っ、んぅ、』 きもちいぃ、 なんとなくいじってるだけだったのに 手が少しずつ早くなる 気持ちよくなろうと触ってしまう そのときだ 「こら、先やるなって言ったろ」 と、後ろからきょうへいの声がして身体を起こす 『…きょうへい、』 「お水は?ちゃんと飲んだ?」 『のんだ』 「冷たいやつ?」 『冷たいのとお湯、半々にしたやつ』 「偉いじゃん」 『うん、ちゃんとしてるよ』 だから抱っこ、と きょうへいの上に乗ると 「あ、こら。服きてねえのかよ。冷えるだろ」 『きょうへいの身体あつくて気持ちいい』 「うわ、肩冷たくなってるし」 『だって、どうせ脱ぐから』 はやく触って欲しいな、と腰を揺らしてちょっと気持ちよくなってた先っぽを擦り付ける 『ん、っ、んぅ、』 「こら、ちょっと待て」 『や、』 すき、気持ちいい、と そのままきょうへいの首に腕を回して ゆるゆると身体を揺らしていると眠くなってくる 『はぁ、んん、』 「気持ちいいか?祈織」 『…ぅ、ん、すき、』 「そうか、」 と、きょうへいはおれの1番気持ちいい所は触らずによしよしと背中を撫でてくれる 『んん、ねむ、』 「祈織、ねむい?やめるか?」 『うん、ねむい、』 「そっか」 よしよし、ときょうへいに背中を撫でてもらってると気持ちよくて、それだけで満足する んん、寝そ、 ◆◇ 『きょうへい、ネクタイして』 「なんで?自分で出来るだろ?」 『上手にできないからきょうへいにして欲しいのに』 と、ネクタイを持ってきょうへいの後ろを歩く 「祈織、さっさと行く準備しな」 『ええ、だって、きょうへいにやって欲しいのに』 きょうへいが髪の毛やるの待ってよ、と そのままソファに座って待ってても きょうへいはなかなか来ない 「よし、行くぞー」 と、全部準備できたきょうへいは言うけど おれはまだお着替えも終わってないし、 髪だってボサボサのままだ 『待って、おれまだ髪やってないし、』 「着替え途中じゃん。ネクタイもしてねえし」 『ネクタイはきょうへいがしてって、』 「お前もうペットじゃねえのにいつまで俺にやらせんの?もう自分でできるだろ。お前だって立派な大人なんだから」 と、きょうへいはさっさとジャケットをきてバッグを持ち上げる 『ねえ、ちょっと待ってって』 もういいや、とすぐにネクタイとか荷物も持ってきょうへいを追いかけるけど 「お前そんな頭ボサボサのまま行くつもり?」 『だって、きょうへいが、』 「俺もう先行くからお前後から自分で車で来な。来れるだろ?」 『ええ、やだ、なんで?朝ごはんは?』 「食べんなら好きなの食ってきな。会社10時までに来いよ」 と、きょうへいはさっさと行ってしまった 『ちょっ!待って!』 と、すぐに追いかけたけど 足にネクタイが絡まって ドタン、と情けなく転んで 起き上がって追いかけようとしても、 絡まってなかなか起きれなくて 『きょうへい!』 と、きょうへいの背中に手を伸ばしても きょうへいは振り向いてくれなくて 『待って、なあ!』 いくら呼んでも振り向いてくれなくて 玄関のドアが閉まってきょうへいの姿が見えなくなる 置いてかれた、と 何故かものすごく悲しくなって 涙が溢れ出した

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