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第32話 ※

深月にグッと手を引かれ、悠星はベッドに乗り上げる。2人向かい合うようにしてベッドへ座ると、深月が悠星の服をゆっくりと脱がしていく。身体をするすると滑る手に悠星は熱っぽい息を吐いていた。 「相変わらずお前の肌すべすべ〜」 「おっさんかよ」 「…照れ隠しかな~」 身体を滑っていた手が乳首を掠る。軽く弾くように触れただけで、悠星は ん、と小さく喉を鳴らした。 「ん、んっ、…ぁっ」 悠星の可愛らしい反応に深月の乳首を弄る手は止まらない。その間も器用に服を脱がしていき一矢纏わぬ姿になった時、悠星の背は柔らかい布団に触れた。 そして深月も悠星と同じ姿になり、彼へと覆い被さった。 「悠星男なのに胸感じすぎじゃね?」 深月はちろちろと乳首を舐めながら笑った。もう片方は指で捏ねたり爪で弾いたり。絶え間なく与えられる刺激に悠星の息はどんどん荒くなっていく。 「んっ、誰のせい、だと…あっ」 「俺のせい?でも素質があったのは悠星だろ?」 「あっ、ぁ、…はぁっ、んっ」 深月は悠星の隠し切れていない強がりにほくそ笑み、顔を近づける。 「乳首でイケちゃうもんな。…可愛いよ」 「あっ、や、ぁ、…あぁあっ」 深月に耳元で囁かれ、悠星は呆気なくイッてしまった。呼吸を整えようと忙しなく胸が上下している時、深月がローションを手に取った。その光景をぼんやりと見ながら、不思議に思っていた事を口にした。 「…昨日、呼ばれるのかと思った」 深月は一瞬手を止めて、それから人肌に温めたローションを後孔へと塗り込んでいった。 「なんで?」 「だって…んんっ、店の、外で会うのっ、はっ、…んぁ、初めて、だったじゃん…あっ」 深月は手を止める事なく悠星の話を聞いていた。喘ぎ声混じりに話す悠星の声は、平時よりほんの少し高く、掠れていて、深月は結構好きだったりする。 既に指は3本入っていて、それぞれの指が余すところ無く悠星のナカを解していく。 「あぁ…、ね。ていうか悠星顔に出すぎ」 「何が…ぁあっ!」 その時深月の指が前立腺を掠めた。明らかに変わった悠星の反応に気を良くし、深月は執拗にそこを攻めていく。 「あっ、ちょっ、急にっ、んあっ!あ…はぁ、ぁ、あ、あっ、みつ、ねっ、あっ」 「分かりやすいって言ってんの。今だって怒ってるつもりなんだろうけど気持ち良くてヤバいんでしょ?」 深月が何を言っているのかもうよく分からない。悠星はただただ彼から与えられる快感に翻弄されていた。 「終わったらちゃんと話すから。今は楽しもうよ」 そう言うと深月は後孔から指を抜き、自分のものを握った。

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