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家へ着いて隣家を見ると、キッチンやリビングに明かりがついていない。 外はまだ少し明るいけど、室内は電気をつけないと流石にもう薄暗い。 いつもなら、柚希はキッチンで夕御飯を作って、リビングでテレビを見ながら食べてる頃だ。 家にいるならスマホのメッセージもすぐに既読がついて返信があるのに、未読のままなのはやっぱりおかしい。 柚希の家の横に、高級グレードの3ナンバーの黒いミニバンが、横付けしてあったのが少し気になった。 2階の柚希の部屋に、薄ぼんやりとオレンジ色の灯りがついてるのに気が付いた。 ーー常夜灯?疲れて寝てるのかな…… お腹が空きすぎて辛いけど心配だから、シャワーを浴びたら急いで柚希の所へ行こう。 それでも空腹に耐えられず、冷蔵庫のチョコレートを一粒つまんでから、お風呂へ向かった。 ◇ 「お邪魔します」 勝手口の鍵を開け、隣人の家の中へ入る。 美空ちゃんは急用で帰りが遅いみたいだから、家には柚希一人だろう。 用心の為、家に置いてあった竹刀を持ち出してきた。 小学生の頃、剣道も習ってたから、練習用に家にあった物だ。 暗い中スマホの灯りを懐中電灯代わりに照らし、前へ進んだ。 なんだろう…… よくわからないけど、胸騒ぎがする 説明出来ないけど、いつもと何かが違う。 階段を上がり、2階の柚希の部屋へ向かう。 部屋に近付くと、女のような声が聞こえてきた。 ギシギシと暴れてるような音もする。 AVでも見てるのか? 淡白な柚希にしては、しかも俺が遊びに来るのをわかっていて、そんな事するのは信じられない。 「ん、んっ、あん……」 理由はわからないけど、背中に冷たい汗が流れる。 「や、も、ダメ……」 嫌な予感が頭を過る。 「変……変になる……」 気がつくと走り出していた。 「アァン、イク、イッちゃうーーー」 ドアレバーを回しドアを開いた。 ーーうそ、だ…… 目に写ったのは知らない男に背後から抱きつかれ、 悦がりながらアナルセックスをしている柚希の姿だった。

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