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キスをしながら、お互いの熱を一纏めにし、弄り合いそして果てた。
初めて見る陽人のそれは、顔に似合わず赤黒く長大で、とても厭らしい形をしていた。
こんなに綺麗で爽やかな陽人とのギャップに正直興奮した。
リハビリの後、陽人のギプスにビニール袋を被せて、二人でシャワーを浴びた。
陽人は片手しか使えないから、俺が洗ってあげた。
ーーこんなに、逞しかったっけ……
細身ながらも、サッカーをしている陽人はしなやかな筋肉がしっかり付いていて、無駄のない美しい体だ。
陽人も色白だから気付かなかったけど、ユニホームから出ている顔や手足が、少し焼けているのがわかった。
洗い終わり上を見上げると、背の高い陽人が顔を近付けてキスをしてきた。
脱衣場で服を着せてあげると、「ありがとう」と髪をクシャリと撫で、またキスをされる。
ーーどうしよう……キス、嫌じゃない……それどころか、もっとしてほしいなんて……
そんな事を考えていたら、顔が赤くなってしまい、こんな所陽人に見られたくなくて、顔を逸らした。
「嫌だった?」
少し落ち込んだような声で、陽人が言う。
「しつこい……」
本当は違うのに、素直になれない。
「ごめんね。気を付ける」
悪くないのに謝る陽人に、心が痛む。
ーーどうしよう……
陽人とこうなったからなのか……
変な風に意識してしまう。
もしかしたら、プロポーズされた、
幼いあの日からなのかもしれない。
ーー俺は陽人の事が、きっと好きなんだ……
その好きは、友達に対しての感情とは違う、
特別な意味の『好き』だった。
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