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「それより……柚希、ごめん。結び目がきつくて、片手で解くの難しいかも」
「誰か呼んだ方が、いいんじゃねぇか?」
「その前に……」
机に寝そべる俺に、陽人がキスしてきた。
「なんか……今日の柚希……すごく、色っぽくて……」
「陽人……」
「ごめん……昨日の事思い出すと、我慢出来なくて。それに、縛られてる柚希がすごくエッチで……」
「変態……」
「柚希が俺を、そうさせるんだよ……」
「昼休み、あと少しだろ……」
「少し、サボろうか?」
「生徒会長がそんな事して、良いのかよ?」
「たまには、ね。柚希とあんまり会えなくなるし……ダメかな?」
「手加減しろよ……絶倫王子……」
「ふふ……また一段と、酷いあだ名だな……努力するね……」
唇を食むようなキスで、一気に昨日の記憶を身体が思い出し、心臓がドクドクと脈打った。
ーーどうしよう……キスだけなのに……なんで……身体……熱くて……
「はると……やっぱ、やめよ……」
「柚希……どうしたの?」
「キスだけなのに……変になりそうだから……」
「ねぇ…柚希って、本当に……そんな事言われたら、止められる訳ないでしょ……」
「やっ……はるっ……ンンッ……」
昨日みたいに、激しいキスをしてきた。
熱い舌が咥内を掻き回すようにして、舌の裏側を執拗に舐める。ゾクゾクと痺れるような快感に身体をくねらせる。
ーーやだ、もう、これ以上されたら……はると……
舌先でなぞるようにしたり、突っつくようにしたり、俺の弱いそこを強弱をつけながら舐め回す。
「んんっ、ンーーー」
目の前が真っ白になり、身体がビクビクと小刻みに跳ねた。キスだけで達してしまい、恥ずかしくて顔が熱くなる。また今日も、着衣したまま吐精したと思うと、追い討ちをかけるように羞恥が煽られた。
「キスだけでイッちゃったね……可愛い、柚希……」
「はるとが…しつこいからだよ……」
「もっと汚しちゃう前に、脱ごうか」
ベルトを外して、俺のスラックスとボクサーパンツを片手でゆっくりと脱がした。
「汚れてない……中イキだったんだね。柚希……どんどんエッチな身体になっていくね……」
「やっぱ淫乱……なのかな……」
「違うよ、淫乱じゃない……俺が勝手に、柚希にドキドキしてるだけ……」
俺にドキドキしてるって……
知りたい……陽人の気持ち……
『どういう意味?』
『陽人は俺の事、どう思ってるの?』
『好きな人の事、忘れられない?』
『俺じゃ、ダメかな?』
でも、勇気が出なくて、言葉を口にする事が出来ない。
「そんな可愛い顔で、見つめないでよ……」
何も言えず陽人の顔をじっと見ていたら、陽人に唇を奪われた。唇も身体も敏感になってるから、舌を絡めているうちに思考がだんだん薄れていって、快楽に溺れてしまう。
「ゆずき……ごめん……もっと気持ち悦くさせたいけど……我慢出来ない……」
陽人は自分のスラックスとボクサーパンツを下ろすと、テーブルに寝そべる俺の足を広げて、先走りで迸ったぺニスを後孔へ擦り付けるようにした。
「アァ……」
先っぽで解し先走りで馴染ませながら、ゆっくりと陽人のものが挿入ってきた。
「昨日シたばかりだから……柔らかくて挿入りやすくなってる……柚希の中、俺の形になってる……」
「はる……あっ……ゆっくり……して……」
“俺の形になってる”なんて言われて意識してしまったら、挿入ってる陽人の形を感じて締め付けてしまった。
「すごい、締まる……ゆっくりは…無理かも……」
「アァッ!はる、やっ!」
陽人を意識して感度が昂ったままドチュンと激しく突かれ、一突きだけで達してしまう。鈴口からトプトプと勢いなく、精を吐き出し続けて止まらない。
「柚希……可愛い……昨日より、すごく感じやすくなってるね……」
「あ、アァン……はると……やっ、動かさないで……」
「柚希すごい感じてるのに……嫌なの?」
「ちがう……イッてすぐは……やだぁ……」
「感じすぎちゃうからかな?……やっぱり…動かすの、止められない……」
「はる……やぁ……いじわる……アッ、あぅ……」
ギシギシとテーブルは軋み、視聴覚室の中はパンパンと肉を打ち付ける音と、卑猥な水音が響く。それを打ち消してしまうくらい、大きな甘い声を上げて悦がった。
ーー外に声はもれないってわかってるけど……学校でこんな事シてるなんて……
学校という公共の猥褻な事をしてはいけない場所で、授業をサボッて抱き合ってる背徳感に、余計に身体は悦楽を拾って感じてしまう。昨日の余韻も残っていて、いつもよりもっと乱れ狂った。
「すごい……柚希がイキまくってて、持ってかれそう……」
「はる……はる…と……イク、イクゥ……」
「柚希、俺もイキそう……中に出すよ……」
「アン、あぁ……はると……」
俺に覆い被さるようにして、陽人は中でドクドクと激しく脈打ちながら果てた。吐精しながら子種を肉壁へ擦りつけ、まるで孕ませるようにグリグリと動かしている。気持ちいいのがずっと止まらなくて、その動きにすら感じてしまい、痙攣しながら甘い声を上げた。
陽人に縋りたくて、背中に腕を回したくてもネクタイで縛られてて出来ない。求めるみたいに腰に足を巻き付けると、さらに挿入が深くなった。身体が密着し、陽人の心音が伝わってきてすごく熱い。
「ァアッ……なんで……!?……はると、イッたのに……」
「足巻き付けてくるなんて……ゆずき、いつもわからないでやってるよね……本当、ズルい……」
吐精した筈の陽人のぺニスは硬度を保ったまま、むしろさっきより大きくなっている。そのまま、陽人は再び腰を動かし始めた。
「ね、はる、無理……頭、狂うって……あ、アァ……」
「いいよ……ゆずきのそういう所、沢山見たいから……」
「同時は、やだってっ!……んん、ンあっ……」
激しく抽挿しながら、半勃ちの俺のぺニスを扱き始めた。勃起して濡れそぼると鬼頭を中心に擦り始める。過ぎる快楽に、身体を仰け反らせ獣のように喘いだ。
ーーあ、あ、なんか、変……なんか……きちゃう……
「やめ、ほんと、身体おかしいからぁ……あぁん、はる、あっ……」
「ゆず……可愛いよ……もっと感じて……」
「ちが……出る……なんか、出ちゃうからぁ……」
「いいよ……出して……」
「やだ、やだっ!こんなの、やだぁ!ああーーー」
前立腺をぺニスで擦られ、鬼頭をクルクルと攻められ、迫り来るなにかに戦慄くとーーー
プシュプシュと透明な液が、鈴口から吹き出し腹を汚した。
「潮吹きしちゃったね……ゆずき……すごい……」
「はぁ、ハッ……男なのに、出んの……?」
「みんなじゃないけど、男も吹くみたいだよ」
「こんな変な身体じゃ……俺の事…嫌いにならない?」
「こんなに感じてくれて、すごく嬉しいのに……ゆずきを嫌いになる訳、ないでしょ?」
「本当……?」
「柚希、好きだよ………………ずっと、友達でいてね……」
「あっ……」
陽人が“好き”って言ってくれた……
例え、友達としての“好き”だとしても、その言葉を直接聞けた事が嬉しくて……
“好き”という言葉だけで、心が震え極まってしまった。
陽人が唇を重ね、そのまま抽挿を続けた。舌を絡め、中を掻き回され、奥に穿たれ、何度も達し雌みたいに矯声を上げ続けた。頭が朦朧として気を失いそうなくらい……
休むことなく、発情期の獣みたいに交わり続けた。
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