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「あっ、アン……アァ……しゅう……」
「ゆずき……出すよ…………うぅっ……ハッ、ハァッ……」
「んぐっ……んっ……ンン…………」
俺の中で吐精し、熱烈なキスをする。
「愛してるよ……」
その後に耳元で囁く、愛の言葉。
「……アッ………しゅう…………」
最初は何も感じなかった、その言葉。
今では聞いただけで、散々イキまくった中が疼き、軽く甘イキしてしまう。
柊によって、そんな身体に作り替えられた。
セックスが終わると柊は、放心状態の俺の隣でベッドに腰を掛け、煙草を吸い始める。
1~2本吸うと、俺が眠りにつくまで腕枕をして、髪を撫でたりキスしたり抱きしめてくれた。
前は苦手だった煙草と香水の香りだけど、今ではこの匂いを嗅ぐと、気持ちが落ち着くようになっていた。
「んっ……」
纏わり付くような暑さが寝苦しくて、目が覚めた。
セックスの後、俺が寒くて震えていたから、柊がクーラーを切ったみたいだ。
膀胱がパンパンで、トイレにも行きたい。寝惚けて動きの鈍い体で、どうにか起き上がる。
隣を見ると、柊はいない。
柊は「一人じゃないと眠れないから」と自分の寝室へ戻り、俺と一緒に寝る事はなかった。
朝は俺より早く起きて、ご飯の用意をしてくれている。
柊と暮らし始めて、一度も柊の寝顔を見た事がないという事に初めて気付く。
ーー別に……柊と一緒に寝たくねぇし……寝顔だって、見たくない…………それよりも、トイレ!
体をぶるっと震わせて、トイレへと向かった。
トイレから出ると、俺の部屋の隣にある柊の寝室をチラリと見た。
柊にはここへ入るなって、キツく言われてる。
そのまま、自分の寝室へ戻ろうとした時……
「うっ…………うぅ…………」
柊の部屋から、苦しそうな呻き声のようなものが聞こえた。
ーー柊に入るなって、言われてるけど……具合が悪くて、苦しんでたらマズイし……様子だけ見て、すぐ出て行けば大丈夫だよな……
入るなと言われれば気になり、入りたい気持ちも少しあって……
ほんの僅かな好奇心に、突き動かされる。
開けてはいけない禁断の扉を、
音を立てないように、そっと開いた。
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