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はじまり-4
「あ"ー頭痛い」
昨日飲みすぎたか。
というか怠だるい。
起き上がろうとしたんだけど。
「っっっ……」
というかめちゃくちゃ腰痛いし。
動けない。
なんかしたっけ?
…………。
先輩!?
な、何で!?
しかも、全裸で抱きしめられてるんだ??
確か、昨日。
先輩に誘われて焼肉屋に行って…………。
で、確か。
今日は休みだから先輩の家で飲もうかってなって…………。
何したっけ?
…………。
何でぼくたち全裸なんだ?
しかも。
起き上がれないぐらいに腰が怠いし、痛い。
「ん?湊起きた?」
み、みなと!?
何故名前で?
「せ、先輩っ」
「違うだろう?」
「え?」
「悠。そう呼べって言ったじゃん」
「えっと……」
「覚えてない?」
ヤバい。
マジで覚えてない。
「じゃあ思い出させてやろうか?」
「思い出させてって」
「取り敢えず風呂行くか?」
「え?」
風呂って。
ぼく。
昨日何したんだ!?
「ほらここにまだ残ってんじゃん?」
先輩は指をいきなり入れてきた。
「取り敢えず掻き出してやるから」
先輩はぼくを抱き上げてふろ場に向かう。
「湊、壁に手をついておしり突き出して?」
ぼくは先輩にされるがままされた。
「だいたい出せたかな?もしかしたらあとでお腹痛くなるかも」
「え?」
「中に出しちゃったから、な」
「??」
「こうやってくっついてると昨夜のこと思い出すよな?」
この会話だけでわかる。
先輩と何をしたか。
というか言うべきかな。
先輩に覚えてないって。
「あ、あの!ぼく昨日のこと覚えてなくて」
「まぁ、お互い酒入ってたしな。なんなら今から再現しようか?」
「再現って…………」
「なるべく痛くしないから!」
そう言ってぼくにキスしてきた。
え?
先輩ってそっち系の人なの?
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