6 / 64

はじまり-6

「悠さん。ぼく、実は男にしか恋愛感情抱けないんですよ」 「はぁ?」 こいつはいきなり何を言い出すんだって思った。 「やっぱり恋愛って難しいですよね」 俺ならそんな顔させないのに。 ………………。 …………。 ……。 ちょっと待て。 俺、今なんて? 「…………湊ってシたことあんの?」 「……経験ないんですよ」 酔ってるからか、照れてるからか。 湊は顔がわずかに赤くなっていた。 にしても、経験ないってマジか!? 「マジ?童貞?」 「……は、はい。女の子とも経験ないです」 「湊って攻めたい?攻められたい?」 「いや。よくわかんない」 いきなり聞かれてもわかるわけないよな。 にしても、なんていうか可愛いやつだよな。 「試してみないか?」 「何をすか?」 「話の流れでわかんだろう?SEXだよ」 「!?は、え?悠さん、ぼくは男ですよ?」 「知ってる」 俺自身何を言っているんだって思う。 俺は湊とシたいのか? 「男同志だと気持ちいいとこわかるじゃん?」 俺は湊を押し倒した。

ともだちにシェアしよう!