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弟の悲しみ12

「兄貴――」  ブレザーの裾を強く引っ張り、俺に自分の顔をしっかり見させる辰之。その瞳は痛いほどに熱く、想いが溢れんばかりに揺れていた。  だからこそ、この瞬間に伝えなければと思った。 「辰之……俺は、弟としてじゃなく、一人の男として……お前が好きだ。愛しくて、愛しくて……このままじゃ、お前をめちゃくちゃに犯してしまいそうなくらい……」  声が上ずり、ところどころ裏返りながらも、俺は必死に想いを吐き出した。  辰之は一瞬目を見開いたあと、頰に満面の笑みを咲かせた。それは見惚れてしまうほどに甘く、嬉しそうで淫らだった。 「兄貴……これまですれ違った分だけ、思う存分に僕をめちゃくちゃにしてほしい。宏斗兄さんの中に燻ってる気持ち……全部、僕にぶつけて。今すぐに!」  互いの顔が自然に引き寄せられ、唇が重なった。  熱く、湿った、貪るようなキス。辰之とキスをするのはこれが初めてじゃないはずなのに、胸が苦しいほどに鼓動が鳴り、唇が震えて情けないくらいおぼつかないものになった。  それでも辰之は俺の未熟なキスを優しく受け止め、逆に自ら舌を差し入れてきた。ねっとりと絡みつき、唾液を啜るような深い口づけ。甘い吐息が混じり合い、部室内に卑猥な水音が響き始める。 「ん……はぁ……宏斗兄さん……もっと……」  キスを繰り返しながら、俺は弟のワイシャツを乱暴に引き剥がし、白い肌を露わにした。指先で乳首を摘まみ、強く転がすと、辰之が甘く喘いで俺の背中に爪を立ててくる。 「宏斗兄さん……うぅっ……俺をもっと求めて……ぁあんっ、すごくいいよ……」  その声に理性が溶けていく。俺は辰之をその場に押し倒し、首筋を貪るように吸い上げ、胸から腹へ、太ももへと唇を這わせた。潮でまだ湿っている股間に顔を埋め、敏感になった肉棒を再び口に含む。  じゅぽっ、じゅるるっ……れろれろっ……。  昼休みの短い時間など、もうどうでもよかった。5限目のチャイムが鳴っても、俺は辰之から離れられなかった。弟の窄まりに指を沈め、かき回し、十分にほぐしたあと——俺は熱く脈打つ自分の肉棒を、辰之の濡れた尻穴に押し当てた。 「入れるぞ……辰之……」 「うん……きて……兄貴の全部、奥まで……」  熱く締まる腸壁に包まれながら、俺は弟の最奥まで一気に突き入れた。辰之が背中を仰け反らせ、甘く長い喘ぎ声を上げる。  放課後を知らせる合図まで、辰之を抱いてしまったのだった。

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