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兄貴の悦び

 僕の思惑どおりに、兄貴と両想いになれた。なれたのだが、思っていたのとちょっとだけ違った。 「辰之、わざとこの問題を間違っただろ?」 「わざとじゃないって。難しいのからいきなり簡単な問題になったせいで、変に難しく考えたというか」  現在自室にて宿題中。机に向かい問題に取り組んでいるのだけれど、椅子に座った兄貴の膝の上でさせられているのである。お尻のすぐ傍に兄貴のち〇ぽがある状況で、マトモに宿題なんてできるわけがない!  というか、どうして兄貴はこんなことをするのか、さっぱり理解できなかった。 「俺よりも頭のいいおまえが、こんな問題で躓くなんておかしいだろ」 「おかしいのは兄貴だよ。どうして僕を膝の上にのせるのさ?」  ある意味拷問である。僕の集中力を試すために、わざとやっているとしか思えない。 「どうしてって、辰之の躰を感じるにはこれが一番だと思ったから。太ももにかかる体重にしても、こうして後ろから抱きしめたときのぬくもりとか、いっぺんに感じることができるだろ」  小さく笑いながら僕の頭に顔を寄せて、思う存分匂いを堪能する。兄貴の両腕は緩く僕を抱きしめて、勉強に支障がないように施されていた。 「兄貴、エッチしたい」 「だ~め。ここでしたら辰之は宿題を投げ出すのが目に見えるだろ。それにリビングに声が丸聞こえになる。だからしない」 「宿題が終わったらしようよ……」  部室で僕のことを抱き潰した兄貴。タガが外れたように腰を激しく動かして、僕の中にたくさん欲を注いでくれた。それは部室に備え付けられている、シャワールームでも続いたんだ。 『辰之のナカきもちっ、い、あ、イクっ、たぁ…辰之っ…!…ぅ、すご………っ、も、無理、ださせてっ、もう』 「んぅっ、きてっ…いっぱい俺の中に出して!」

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