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恋人同士のラブラブな休日は終わり、すぐにやってくる月曜。 だるい身体を引き摺って学校に来たが、非常に眠い。うつらうつらしながら授業を聞いて、ようやく昼休みだ。 「おっ昼ごはんはなーにかな。ま、いつも通りメロンパンだけど」 コンビニで買ったメロンパンを袋から取り出し、ふんわりと甘い香りのするうす黄色の円盤にかぶりつこうとする。が、ピンポンパンポーンと風情の欠片もない音によってそれは阻止されてしまった。 『一年二組、上野くん。至急、生徒会室に来てください』 放送部だろうか。慣れた口調でアナウンスをしている。……あれ? さっき、俺の名前が呼ばれた気がしたけど気の所為か? 『繰り返します。一年二組、上野くん。至急、生徒会室に来てください』 間違いない俺だわ。え、でも俺何かしたっけ? 生徒会室に呼び出しって…… 「……反省文出してねぇ」 忘れてた。確か、反省文を書いてこいって言われてたんだっけ。でも、よく考えたら遅刻ぐらいで反省文書かされるなんて意味分かんないよな。誰だって遅刻ぐらいするし、そんなのにいちいち反省文を書いてりゃキリねぇよ。そーだそーだ。ということで、無視でいいだろ。無視。 「はぐ…もぐもぐ…ん〜メロンパン最高……」 『繰り返します。一年二組、上野くん。至急生徒会室に行きなさい』 どんだけ繰り返す気? それにちょっと放送してる人、イラついてない? 「ね…ねぇ…、さっきからエマのこと呼ばれてんじゃない?」 「あ? 気のせいだろ。そもそも上野って俺の事じゃないかも……」 『一年二組、上野咲舞。至急生徒会にーー』 「ぶはっ!!」 「ちょっ、汚ぇな! 間宮、ツバ飛ばすんじゃねぇよ!」 「だっ、だって……! ぶふふふふ!」 何がそこまで可笑しいのか、腹を抱えて一人笑ってやがる。そんなことよりも間宮が吹き出したせいで唾が……絶対メロンパンについた。最悪すぎるだろ……。 『繰り返します。上野咲舞く……』 「てめぇもうるせぇな!! どいつもこいつも俺の優雅なランチタイムを邪魔すんじゃねぇ!」 そんでもって俺のメロンパン返せ! と怒鳴りながら、放送の音量を0まで下げてやった。途端に聞こえなくなるアナウンス、笑い転げるビチクソ。 残ったのは間宮の唾の掛かったメロンパン。 俺、泣いてもいいかな……。

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