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「あっあっあ゛っ、いっあひっあぁッんぁっ」 「やっんっあっ…ひぅっンくっ…もうっ…いやぁっ」 フローリングの床に膝をつき後ろから揺さぶられている俺の横には、泣きじゃくりながら嫌々と頭を振り続けている栄。 あれから何時間経ったのか、分からないぐらいに犯されている。頭には痛みとドロドロに溶けきった快楽しかなくって、多分栄もそう。 この空間に救いなんて存在しない。在るのは二匹の狂犬に襲われている可哀想な兄弟の姿だけ。 「はぁっ…円っ…許さないっ、…俺にあんなこと言って…謝って、謝れよっ…!」 「あぅんっ! ひっ、ごめっ…ごめんなさっごめんなさいっ」 バシッ、と強く尻たぶを張られ、痛みに目を眩むが俺の口から出るのは謝罪の言葉。それでも尚、睦月は俺に謝罪を求め何度も引っ叩く。 睦月は俺が「永遠におさらば」と言ったことに酷く怒っているようだ。理不尽すぎると思っても、この状態の睦月に何を言っても届かない。 「あっあっ! 睦月ぃっ、イッちゃっひぁッお尻叩かれんのっ、気持ちいっ!ごめんなさっ、あっあっあーっ!」 「…っ、このっ…クソ淫乱っ!」 貫かれて、叩かれて、目の前を白黒させながら俺は痛みの中にある快楽にへと逃げ込んだ。 そうでもしないと、本当に死んでしまう。 「あううっ…ぐっ…いやっ、やめっ…んっん゛っあぅっ」 「貴方さっきから嫌とやめてばかりじゃないですか。……貴方が私を拒絶する言葉なんて聞きたくない。──そうだ、舌を引っこ抜いてしまえばいいのか」 「ヒッ…!」 ゾッとするような発言に栄はたちまち顔を青くしぶるぶると震える。皐月さんは絶対に冗談を言わない。やると言えば必ずこの男は実行する。すぐにでも舌を抜けそうな道具を探し出そうとする皐月さんに、栄は体を密着させて縋り付いた。 「おっお願いっ許してっ、僕が悪かったからぁっ君と別れるなんて言わへんっあっ愛してるっだからだからっひっ、あああっ!」 ずぶッずぶッずぶッ!パンパンッパンッパンッ 栄の足を抱え、激しく腰を打ち付ける皐月さんの姿は獣そのもので。栄に顔を寄せると、深く舌を絡め合う。 「んはっれろっちゅくっんんっ…! っは、皐月くっ…んぁっ」 「もう一度言ってください」 「あっあっ…あっ愛してるっ、皐月くんのことっ愛してるぅっ、ひあああっ!」 一際高い声で鳴くと、栄は盛大に精液を飛ばす。ぱたたっ、と俺の手元に降り注いだ。栄に続き、俺も何度目かの絶頂を迎え果てた。 「あっ…はぁーっ…はっ…ぁ…ん」 中に出されている睦月の熱いものを感じながら、床に倒れこむ。ひんやりしていて気持がいい。チラッと見れば栄も同じで、荒く肩で息をしている。 「円」 「栄さん」 呼ばれたので見ると、何故か二人して俺たちにスマホを向けていた。 睦月が笑ってと言うので、無理矢理笑みの形を作る。俺が笑うと睦月も口角を上げた。良かった、ようやく俺は睦月に許された。 「はい、ピース」 ──パシャリッ

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