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(05) 相談
アラタは、別れ際のユウキとの会話を思い出していた。
ユウキは、立膝を付いたアラタに抱き着いて言った。
目には沢山の涙を湛え、滴り落ちる。
「おじさん、僕、帰りたくないよ!」
「なぁ、ユウキ。困った事があったら遊びに来いよ」
「え? いいの?」
「ああ、いいよ」
アラタがそう言うと、ユウキは喜びのあまり声を張り上げた。
「うん! 僕、遊びに行くよ! 絶対!」
「じゃあな! ユウキ!」
「うん! おじさん!」
手を振るユウキを見つめ、アラタは考えを巡らしていた。
俺は、ユウキを帰したのは正しかったのか?
もしかして、家出の原因は家庭内にあって、必死になって逃げてきた。それを俺は……。
アラタは、そう考えると胸が苦しくていたたまれなくなっていた。
ミノリの声で、アラタはハッとした。
「アラタさん、今日は何だが、心、ここに在らずでしたね?」
ミノリとのセックス中に思わずユウキの事に気を取られてしまっていた。
ミノリは、寂しそうにアラタの胸板を指でなぞる。
アラタはそっとミノリの腰に手をやると自分の方に引き寄せ、唇にチュッとキスをした。
「ああ、すまなかったな。ミノリ、いけなかったか?」
「いいえ、ざっと3回程はいきましたけど……」
それを聞いてアラタは思わずミノリをギュッと抱きしめた。
「ふふふ、相変わらずの淫乱ぷり。ミノリ、お前は最高だな」
「お褒めに預かりまして! でも、アラタさん、どうしたんです?」
「ああ、実はな……」
アラタは、ユウキの事を話し始めた。
「へぇ、家出っすか。それは、家庭内の問題っぽいですね」
「やっぱりか」
アラタは、ベッドの縁に腰かけて腕組みをした。
ミノリはアラタにならんで腰かけ、アラタの内ももに手を滑り込ませた。
「その子、両親はいないって言ってたんですよね? なら、引き受け先は叔父叔母の所でしょうか? 最悪、家庭内暴力とかあるかもですね……」
「それな? でも、体に傷のようなものは無かったようだが……」
ミノリは、そのままアラタの膝の上を跨ぐように座ると、アラタの首筋を舐め始めた。
「じゃあ、言葉の暴力や精神的に追い詰められたとか」
「なるほどな……ミノリ、お前、なんだか詳しいな」
「え? そうっすか? まぁ、オレも小さい頃、やんちゃでしたから、家出の一つや二つはありますし……」
ミノリの舌はそのままアラタの乳首に到達した。
ミノリは、ちゅっぱ、と音を立てて美味しそうに吸い付き、うっとりとした表情を浮かべる。
アラタは、ミノリに相談して少し気が楽になったような気がしていた。
さて、胸のつかえが取り除かれると、猛烈な性欲が沸きたつ。
ミノリのさり気無い愛撫が、アラタには心地よすぎて、既に興奮状態になっていた。
アラタはミノリのお尻をもみくちゃに揉み上げながら言った。
「ところで、ミノリ。まだ時間あるだろ? もう一発どうだ?」
「はい! その前にフェラさせてくださいよ。オレ、上手くなってますから!」
「そうか? じゃあ、頼むよ!」
アラタはいきり勃つペニスをミノリの前に突き出した。
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