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(07) 誘い
しばらく経ったある日の事。
ミノリから連絡があった。
アラタは、ミノリに連絡するのを自重していた手前、嬉々として誘いを受けた。
待ち合わせ場所には、既にミノリの姿があった。
アラタは、嬉しくなって手を振る。
「よ! 待ったか? ミノリ!」
「いいえ、全然。オレも今来たとこっす」
アラタは、さっそくミノリの手をギュッと握る。
久しぶりのミノリとの逢引きである。
アラタは既に欲情し、ペニスを固く勃起させていた。
早くこのまま手を引いてホテルへ連れ込みたい。
そして、欲望の限りを尽くしてミノリを犯したい。
しかしながら、それではあからさますぎる。
ということで、アラタは、そういえば、と先日の授業参観の話を始めた。
「なぁ、ミノリ。お前、この間、セーラーに短パンの制服の学校、無いって言っていただろ? あったぞ」
「あー。オレもそれ、丁度話そうと思ってました。そうなんですよ。昔、あったんですが移転したんすよ。美映留大附属小学校。ははは。オレとした事が。実はオレの母校でして」
ミノリは、すみませんと頭を掻いた。
アラタは、ミノリの話に腑に落ちず聞き返す。
「昔?」
「そうそう、オレが中学に上がった時に移転しましてね」
「ん、変だな? これは一体どういう事だ?」
アラタは混乱した。
移転なんて馬鹿な。授業参観はこの間だったんだぞ。
アラタは、頭の中で何か大事なものが引っかかっているのを感じた。
しかし、一体それがなんなのかよく分からない。
ミノリがアラタの手をギュッと握って言った。
「まぁ、まぁ、アラタさん! とりあえず、ホテルに入りましょう! オレ、久しぶりで我慢出来ないっす!」
ミノリは頬を赤らめて言った。
何て可愛いやつ。
アラタは、思うより先にミノリの頬にキスをしていた。
部屋に入ると、二人は直ぐにディープキスを始めた。
間もなく興奮の限界点を超え、二人は欲情したただの2匹のオスと化す。
着衣のまま立ちバック。そして駅弁。
そこでミノリは最初の絶頂に達した。
駅弁でベッドになだれ込み、正常位。
二人の衣服はそこで剥ぎ取られ、互いの雄っぱいを愛撫し合う。
アラタは、ミノリの舌づかいに耐えきれず、ここで最初の絶頂。
ミノリのフェラから対面座位で再び挿入。
激しい突き上げでミノリは迫りくるメスイキで何度も気を失いかける。
そんなミノリのどエロいアへ顔に刺激を受けたアラタも二度目の射精。
そして今は寝バック挿入で、二人は快感の渦を彷徨う。
アラタは、腰を振りながら歯を食いしばる。
脳内では制御不能の快感が広がり、頭の中を白く染めて行く。
いくのは時間の問題。
「うっ、うっうう。何という締め付け、気持ちいいっ……」
「はぁ、はぁ、どうです? オレのアナル。あっ、はぁあん……」
「最高だ……ミノリ、お前のアナルはなんて最高なんだ……やばい、いくーっ!」
「オレもです……いくっ、あっ、あーっ!」
アラタとミノリは、対面して湯船に浸かった。
愛の営みの後のお風呂は格別。
しかも、パートナーと一緒。
ラブホテルのいい所は、まさにこれだとアラタは改めて思う。
ミノリは体を伸ばしながら言った。
「アラタさん、さっきの話。聞かせてくださいよ。小学校の話。何が変なんです?」
「ああ、それな。それがさ……」
当初、アラタの話に大人しく耳を傾けていたミノリだったが、話を聞くうちに興奮を禁じえず身を乗り出した。
「えっ!? 授業参観に……アラタさんがですか?」
「ああ、不思議なこともあるものだな。俺は夢でも見ているのか?」
ミノリは、少し考え込んだ。
そして顔を上げると、真剣な顔つきになっていた。
「あの……アラタさん。その子の名前、聞いても良いですか?」
「名前? ユウキだが。それがなにか?」
ミノリの顔が驚きで固まった。
アラタは訝し気に、ミノリを見た。
「どうした? ミノリ? 黙って……」
ミノリは、深呼吸をすると落ち着いた声で言った。
「あのアラタさん。お願いが有ります」
「ん?」
「その子が望むなら、抱いて上げてはくれませんか?」
「な、何を突然?」
アラタは驚いて目を見開いた。
しかし、ミノリが冗談を言っているようには見えない。
「突然過ぎるのは分かっているんです。でも、どうか」
「抱くって言ってもな。相手は小学生だぞ? お前は俺を性犯罪者にさせたいのか?」
「多分ですが、そうはならないです」
「ん? 何故だ?」
「何故かは言えないですが……」
「……よくわからんな。まぁ、気に留めておくよ」
湯煙で浴室はうっすらとぼやける。
アラタは、少しのぼせ気味の頭でフアフアする不思議な感覚を感じていた。
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