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第一章・18話
「ピルは?」
「ちゃんと飲んでるから。だから」
荒い息の空は、蕩けそうな眼をしている。
雅臣は、そのまなざしにぞくりとした。
初めて会った時は、虚ろな眼をしてたっけ。
では、もっといい表情にしてあげよう。
生のまま、雅臣は空に挿入した。
「あ! ひあぁん! あ、あぁ、ああッ!」
若い生気に満ちた雅臣の分身が、空を刺し貫く。
「恥ずかしい……。僕、イッちゃった……」
「挿れただけで?」
「だから、恥ずかしい、って言ってるだろ……」
何人もの男に犯されても、一度も吐いたことなんかなかったのに。
雅臣はそんな空に優しく微笑むと、耳元で囁いた。
「動くよ。覚悟して」
「あぁ、あ。はぁ、はぁ、あぁっ。んッ、んッ、んぅんッ!」
雅臣の腰突きは、優しく丁寧だった。
空は、たっぷりとその愛情を受け止め続けた。
「あ、もうダメ。また、イッちゃう!」
「いいよ。我慢しないで」
でも意地悪な雅臣は、空が達している間も動き続けているのだ。
「それ、ダメぇ! もう、もうヤだぁあ!」
とめどなく溢れ続ける、空の性欲。
雅臣は、それをしっかり受け止めた。
「そろそろ私も限界だよ。ホントに、内に出しても平気?」
「お願い、雅臣。雅臣のが、欲しい! いっぱい、出してぇ!」
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