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第三章・4話

「では、ご褒美をあげようかな」  稀一は蒼生に、服を脱ぐよう命じた。  以前付き合った元彼は、体を愛撫しながら脱がせてくれたのだが。  蒼生は、まるでもう一度お風呂に入るような心地で服を脱いでいった。  全裸になったが、稀一の方は着衣のままだ。 「裸になるって、無防備過ぎて落ち着かないんだ」  そう言いながら、蒼生に跨ってくる。  脚を大きく押し広げ、ローションを塗りたくり、ペニスだけを剥き出しにして突いてきた。 「若宮さんッ、い、痛い!」 「何? お風呂で、慣らさなかったの?」  下準備は自分でやるのがエチケットだろ、と稀一は耳を貸さなかった。 「あ、んくぅッ! うぅ、んんんッ!」 「大丈夫、結構いけるよ」  大丈夫なんかじゃない。  後ろに他人を迎え入れるのは、久しぶりなのだ。  後膣が、裂ける心地がした。  本当に裂けて出血すれば、止めてくれたかもしれないのに。  稀一の使ったローションは質がいいらしく、無理にこじ挿れた稀一を奥へ奥へと進めて行った。 「痛、い。若宮さん、い、たい……ッ!」 「すぐに悦くなる」  ゆっくりと、稀一が腰をやり始めた。  

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