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第三章・5話

 自信に満ちた言葉どおり、稀一を受け入れた後の蒼生は、激しく乱れた。 「あ、あぁ! はぁ、はッ。んあぁ!」 「どう? 気持ち悦い?」 「あぁ、あ。ひぅ、う、ううッ!」 「返事になってないよ」 「い、いい、ですぅッ! あ、そこ、ダメぇ……ッ!」  円を描くように腰を抉りながら突き入れる稀一のペニスは、蒼生を狂わせた。  あぁ、もう……ッ。  頭ん中、ぐちゃぐちゃぁ……ッ! 「さ、フィニッシュだ」  ぐん、と最奥まで稀一が突き刺した。 「あぁ! あぁああ!」  体中に行き渡るかのような、熱い精。  それを貪るように、蒼生も腰をうねらせた。 「う、うぅ……。あ、ぅ、はぁぅ……」  体内の稀一は衰えを知らず、その質量を保ったままだ。  まさか、もう一度……。 「今夜はこれで勘弁してやる」  ずるり、と稀一が蒼生の内から去った。 「これで蒼生は、俺の物だ」 「は、い……」  物だなんて、あまりいい表現じゃないな、とかすかに感じたが、朦朧としていた蒼生は、素直にいい返事をよこしていた。  僕は、若宮さんの物になったんだ。  そう考えると、幸福感さえ覚えた。  こうして、恋人同士になったその日のうちに、二人は身も心も結ばれた。

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